以前通勤事情について書きました。 あれは当時泊まっていたパリ
市内のホテルから事務所へ通勤する時の話しです。
今回はパリ郊外にあるホテルに滞在していますが、基本的には事情
は変わりません。
************ 以下本文 *************
FTの頃は公共交通機関が好きで、あれだけ混んでいるのを承知で
バス通勤する人がいましたが、今やその人もおらず、皆楽なタクシ
ーで通勤しています。
朝velizyに向かう道はたいへん混んでおり、また往路はいい
(我々客がいるから)としても復路は客がいない可能性があるため、
どのタクシーも行くのを嫌がります。
Velizyから離れたパリ中心に近いホテルからタクシーに乗ろ
うとすれば、その傾向がより顕著になります。
パリ市内のホテルに滞在していた頃は結構大きなホテルでもあり、
ホテルの前に何台かのタクシーがいつも待っていました。
それら一台一台に「Veilizy行ってくれる?」って聞いて、
「うん」と言ってくれるまで探し続けました。
だいたいは3〜4台に断られ、ひどい時には10台くらい断わられ
たこともあります。
今回はパリ市外でありVelizyには近いのですが、やはり嫌な
顔をされます。
ただ同時にそれほど大きくないホテルのため、ホテルの前にタクシ
ーが客待ちの列を作ることもありません。
そこでフロントにタクシーを呼んでくれるよう頼むことになります。
ここで問題が発生するのです。
フロントにタクシーを頼む客はけっこうな数いて、頭の悪いフロン
トはそれらをちゃんと処理できないのです。
3〜4人から頼まれても2台しか呼ばなかったり、タクシーが来て
も頼んだ順でなくその時に文句(まだ来ないのかって)言ってる客か
ら割り振ったりとヤケクソです。
さすがに呼ばれて来たタクシーは、Velizyであっても文句も
言えず、嫌な顔をしてでも客の指示に従います。
まっしかしVelizyへ地図を見ないで行ける運転手には未だに
遭遇したことがありません。
最近では我々も道を憶えており、地図を見る前に道順を示すことが
できるようになっています。
また多少不安そうな顔をしている運転手には「道知ってるから」と
言えば、いくらか安心して車をスタートさせます。
ただタクシーの運転手の9割くらいは英語を話し(せ)ませんので、
「道知ってるから」がどれだけ通じているのか怪しいものです。
先日こちらで初めて女性運転手にタクシーに乗りました。 中東か
アフリカ系の女性でしょう。
乗ってすぐ「道分かるよ」と言ったところI don't speak
english.と言い返してきました。
「喋らない」ったって喋ってんじゃん!
喋れないから喋らないのか、喋れるけど喋らないのか、どっちだ?
しょーがないので黙って乗っていると、やはり地図を出してゴソゴ
ソやっています。 せっかく教えてやるっちゅうに、まったくもう
ブツブツ。
英語は喋らないかもしれませんが、このオバサン、運転中独り言と
いうか他の車に対する文句をブツブツ言いながら運転していました。
曰く「いいじゃない入れてくれたってぇ」「なによそっちでしょ、
割り込んだのはぁ」。 フランス語だから正確には分かりませんが、
きっとそんな感じ。
いよいよVelizyが近くなったところで、曲がろうか曲がるま
いか迷っている様子なので、言葉でなく指で方向を示したところ、
「あらあんた知ってんの?」てな感じで大喜び。
だからぁ、そう言ってんじゃん。
もう、こんなのばっか。
今日乗ったタクシーは酷かったねぇ。 英語はまるでダメ、道は知
らない、愛想悪い、太っちょでチョビ髭はやした間抜け顔。
普通の道でも地図ばかり見ていて、危うく追突しそうになったこと
多数。
道知ってるって言ってやってんのに地図見やがって、この野郎。
まっフランス語しか分からないんだったら、私が何言ってもブタの
耳に念仏というやつですが。
というわけで、こいつらは全体的に、道は知らないし、乗車拒否は
平気でするし、英語は喋らないし、プロの運転手の風上に置けない
連中です。
だいたい、パリ市内に行けって言うと渋滞だからと嫌な顔するし、
Velizyに行けって言うと渋滞だから嫌だっていうし、じゃあ
いったいどこなら行くってんだ、こいつら?
プロなら黙って働けっちゅうの。
まっ自分中心の国フランスでは当たり前なんでしょうがね。
それに較べりゃ、日本のタクシーの運転手は凄いですよ。
マニアックな道をよく知ってるし、ヤケクソな英語でも喋りますか
らねぇ。
今度出張して来る時は、会社の許可が得られなくても、私はレンタ
カーを借りて自分で運転して通勤するつもりです。
大きなエトワールなんかはもう少し慣れが必要ですが、通勤路なら
問題ないです。
神風ドライバーの心意気を見せてやります。
最近皆が滞在しているホテルは、例の帯に短く襷に長い場所にあり、
事務所まで行くバスの路線はありますがバスがなく乗ることはでき
ません。
歩道のない道路に沿って30分歩き、途中で車がビュンビュン通る
道を渡り、ようやく辿り着いているようです。
タクシーの悩みからは解放されたようですが、今だって決して喜べ
る状態ではないようです。
P.S. (内緒)
実は、私はそんなホテルはとっくに引き払って、一人だけもう少
し優雅なホテルに滞在しています。 Evoliumが予約して
くれたホテルなんか、キャンセルしちゃいました。
これについては別途報告いたします。
************ 以上本文 *************
では。
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