1・2 さんきち

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かつて住んでいた町、元住吉。


引っ越してからも数回訪れたが、町の様子、特に駅前の通りはいつもどこかが変わっている。 住んでいた頃は「ブレーメン通り」という名称すらなかった。

一方で変わっていないのは、町全体の活気と路地裏にある八百屋、飲食店、洋品店、ビリヤード場等々。

時代の波や町の変貌ぶりに驚くと共に懐かしさも覚える、私にとっては不思議な地である。

かつて私が住んでいた建物は建て替えられて今では誰かの立派な住居になっていたが、その近所にあった銭湯やクリーニング屋は少し改築されたものの今でも営業しているようだ。 


私はこの町には3年くらい住んでいたのだが、その当時よく通った店(定食屋)が今回紹介する「1・2 さんきち」である。
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店の前には「洋食屋」なる看板が掲げられているが、そのようなものは当時はなかった。

おぉぅ、どうやら店も少し広くなったようだ。

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店に入ると料理人見習い中のニイチャンが迎えてくれた。 まだ最繁時には少し早いため、客の入りは少ない。

繁忙時にはオヤジサンが常に調理場に立って腕を奮っておられるのだが、この日は奥で休憩中だったようだ。

「いらっしゃ~い」とか「はい、トンカツ一丁~」などという、そのオヤジサンの威勢の良い大きな声もこの店の魅力なのだが、それはいずれまたの機会に・・


注文は行く前から決めてあった。 私が好きな「おろしトンカツ」(¥1,080)である。
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これはトンカツに大量の大根おろしを盛り付け、それにこの店オリジナルの梅紫蘇醤油をかけて食べるもの。

それををかけ過ぎるとしょっぱくなるが、そのサッパリした辛さがトンカツによく合うのである。


この店の料理はどれもボリュームたっぷりで安くて美味い。 けっして洗練されたものではないが、庶民の味として誰でも美味しいと納得し、しかも満腹になることは間違いないだろう。

そんなことを回想していると、やがてサラダが出てきた。 相変わらずのボリューム満点だ。

野菜自体はどこにでもあるものだが、この店オリジナルのサウザンアイランド・ドレッシングが美味しい。 ファミレスなどによくある味でなく、たぶん卵やマヨネーズをたっぷり使った、まろやかな仕立てである。


さて、いよいよトンカツの出来上がり。 ライスを半分にしてもらうのを危うく忘れるところだった。

このボリューム、盛り付け、付け合わせ(スライスした玉葱)、味噌汁、そしてその味・・何もかもが懐かしい。

「お袋の味」にも通じる懐かしさと安心感。

初めてこの店を訪れても、それは間違いなく感じられると思う。 そんな料理が美味くないわけがない!

Dolphin (ドルフィン)

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♪あなたを思い出す この店に来るたびに
 坂を上って きょうもひとり来てしまった
 山手のドルフィンは 静かなレストラン
 晴れた午後には 遠く三浦岬も見える

 ソーダ水の中を 貨物船がとおる
 小さなアワも 恋のように消えていった


 あのとき目の前で 思い切り泣けたら
 今頃二人ここで 海を見ていたはず
 窓にほほをよせて カモメを追いかける
 そんなあなたが今も見える テーブルごしに

 紙ナプキンには インクがにじむから
 忘れないでって やっと書いた遠いあの日♪



荒井由実(松任谷由実の旧姓)が「海を見ていた午後」を歌ったのは1974年、もう30年も前のこと!

その舞台となったDolphin(ドルフィン)は今も根岸の丘の上にある。

根岸森林公園から根岸駅の方へ降りていく根岸旭台交差点のところにある店を、見たことがある人もいるだろう。


週末ともなれば深夜まで駐車場も席もいっぱいで訪れるのを躊躇することになるが、月曜日なら大丈夫だろうと試してみた・・

その考えは正解で、運良く駐車場に3台分の空きスペースがあった。 車を停めて店内へ入ると、予想以上に良い雰囲気であることに早々に気がつく。

これは本物だ。 きっと料理にも満足できるだろう!  早くも期待が高まる。


2階にも席があるようだが、この日は閉められていた。 週末だけしか開けていないのだろう。

私が店に入った夜8時頃にはカップルや近所から徒歩で来たと思われるような4~5組の客しかいなかったが、やがて次々と客が増えてきた。

客は主にカップル、女性同士、数人のグループなど。 いずれもそれなりに雰囲気のある人達であり、くたびれたオヤジなどは一人もいない。

また「近所」といってもここは山手地区、煩いオバハンなどではなく、上品な夫婦や家族連れである。


案内された窓際の席に着き外を眺める・・ 昼間であればはるか沖を行く船が見える(=ソーダ水の中を貨物船が通る)かもしれない・・

夜は本牧~根岸地区のコンビナートの灯が見えるのみであるが、それでも恋人達にとっては充分に雰囲気のある光景であろう。

さらに南の方に目を転じれば・・背の高いマンションが建っていて、残念ながら三浦半島方面はよく見えない。

(ちなみに「三浦岬」とは「観音崎」のことである。 また「観音崎」は1980年に発表された「よそゆき顔で」という曲にも出てくる。 雑学として憶えておいて損はないぞよ!?)

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店内の中央は一段高くなっており、そこではライブ演奏が行われている。 この日は黒人が電子ピアノやシンセサイザーを操作しながら歌を唄っていた。

注文を済ませ、しばらくそいつの演奏や歌を楽しんでいると、やがて黒人の女性シンガーがステージに登場し、歌唱力のある歌声を披露してくれる。

雰囲気は最高。 どうやら一日に5回ほど、時刻を決めてライブをやっているようである。

ステージをいろいろ観察していると、東京ドームでコンサートをやった時の写真のようなものが飾ってある。 へぇ~・・ そういう人達のライブを追加チャージなしに、間近で鑑賞できるとは超ラッキー!!


注文したのは次の通り。

- 海の幸と赤身マグロのサラダ 三種ペッパーとバルサミコドレッシング ハーブ風味(¥1,580)
- にんにくと唐辛子と季節野菜のスパゲティー・ペペロンチーノ(¥1,260)
- ピザ"フォルマージョ" (マスカルポーネ、ブルーチーズ、パルメザンチーズ、ナチュラルチーズ)(¥1,260)
- レアチーズケーキ(¥530)
- コーヒー(¥700)

上記に飲み物2品(ワインとジンジャーエール)を加えて、合計¥7,870也。


注文してから料理が出てくるまでの時間は少し長めだが、夜景だけでなくライブを楽しめるのだから、まぁいいことにしよう。


さて、いよいよ料理が運ばれて来た。

まずは、海の幸と赤身マグロのサラダ 三種ペッパーとバルサミコドレッシング ハーブ風味だ。
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・・? そのような品を注文した憶えはない。

私が積極的に「海の幸・・」などというものを注文するわけがない・・どうやらウェイトレスが注文を聞き間違えたようだ・・まぁいいことにして食べてみる・・

海の幸としてはタコ、いくら、鰹のタタキ、ホタテなどなどが入っている。

ペッパーとハーブがほどよく効いたバルサミコドレッシングは全体としては甘めの味であるが、それが海の幸とよく合っている。 いくらの塩味がアクセントとなり、甘めドレッシングを良い方向に引き立てているようだ。

そのような味付けにより、生臭さを感じることなく、素材本来の味を楽しむことができた。


次に出て来たのは、ピザ"フォルマージョ" (マスカルポーネ、ブルーチーズ、パルメザンチーズ、ナチュラルチーズ)。
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これは薄い生地の上にたぁ~っぷり載せられた4種のチーズがいい具合にとろけており、それぞれの味がほどよく混ざっている。 これはチーズ好きには堪らない。

半分くらい食べたところで軽くタバスコを振ると、美味しさの幅が広がる。

そうしているうちに、直径20cmほどとそれほど大きくないこともあり、ペロリと食べてしまった。


次の品は、にんにくと唐辛子と季節野菜のスパゲティー・ペペロンチーノ。
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このペペロンチーノには、じゃが芋、カブ、玉ネギ、パプリカ、ベビーコーン、スナックえんどう豆、マッシュルーム、ニンニク、赤唐辛子、ベーコンなど、野菜が豊富に入っているのが嬉しい。

パスタの茹で加減はアルデンテ、野菜の茹で加減も茹で過ぎず硬過ぎず、いい感じ。

ニンニクの香りと味がパスタによ~く絡まっていることに加え、その味が主張しすぎることなく、野菜本来の甘さや味もしっかり味わえる。 これは素晴らしい!

これは私が今まで食べたペペロンチーノの中で最高の味だと断言できる!


元々そのつもりはなかったのだが、ここまできたらデザートも試してみたくなった。
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誰かが注文したパフェにも惹かれたが、さすがにそれは無理と思い、今回はレアチーズケーキとコーヒーを注文した。

レアチーズケーキはそれほど濃厚ではなくアッサリしたもの。 これは広く万人に受け入れられると思う。
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コーヒーの濃さも適度であり、普通以上に美味しいと思う。


会計を済ませて外に出ると、店員が一人立っていて、車が走り去るまで見送ってくれる。 

おぉぅ、こりゃまたいい気分だ。

総じて予想以上に美味しい料理であり、さらに思わぬ収穫もあったため大満足! 久しぶりにいい気分で店を後にすることができた。

ご褒美リッチマンゴープリン

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楽しみにしていた取り寄せスイーツが届いたの。
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さっそく開封して食べてみたら・・キャ~最高!!

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プリンなのにマンゴーそのものに近い食感が再現されていて、味はよくあるプリンのような妙な甘さは一切なく、マンゴー本来の甘さと酸味がちゃんと活きているの!

とろけるように美味しく濃厚な味なんだけど後味はさっぱり爽やか~。 それも本物の果実を食べた時の感覚に近いわね。

しかも果肉まで入っているのだから、もぉ~ぅ、言うことなし!

取り寄せは8個入りだから2~3個をそのまま食べて、あとはアップルや洋梨のコンフォートなどと合わせて食べても美味しいと思うわ。

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「とても濃厚で甘くまったりとしたコクがある『アルフォンソマンゴー』のピューレ35%に、アクセントとして爽やかな酸味の『カラバオマンゴー』果肉を10%配合」しているんですって。

納得よねぇ~。 本当にリッチで、食べ飽きない、最高のマンゴープリンだわ!

これを作ったパティシエにスーパー感謝!


初夏の頃からマンゴー○○○とかいう商品が多く出回っているけど、これが一番なのは間違いなしね!!


皆さんもたまにはどうかしら?

イナガキのピュアチーズケーキ

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バターのようにも見えるけど、これはチーズケーキ。

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作り方から分類すればベイクドなのでしょう(低温でじっくり焼いてあるみたい)けれど、食べた感じはレアでもなければベイクドでもない・・そうねぇ、クリームチーズに近いわね。
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レアのような滑らかさとベイクドのようなコク、さらにクリーミーさを併せ持ち、口に含んだ瞬間に広がるサワークリームとレモンの香り。


ねっとり濃厚なんだけど後味はさっぱり。 不思議よねぇ~。

この美味しさに、ワタシもうメ・ロ・メ・ロ・。 うっとりしちゃうわぁ~。


フルーツやジャムと合わせてもいいし、クラッカーとだって相性抜群。 もちろんワインを飲みながら頬張れば最高!

とにかくチーズ好き、ケーキ好きには堪らない一品だわね!

あらっ、私としたことが、食べすぎちゃったかしら? キャ~!!

パッケージを開けると、そこには5切れしか入っていない。
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えっ? これで¥1,680? 誰もがそう思うでしょう・・

しか~し、一口頬張った瞬間、その思いは跡形もなく消え去り、未体験の美味しさを身体で納得することは間違いなし!

キャ~!、こんなチョコ、今までに食べたことがないわ~!!


「5切れしか」といっても、1切れの大きさは上辺7cm、底辺8cm、高さ6cmほどもあり、しかも厚さが1.5cmもある大きなもの。
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どう頑張っても、それを一気に食べることなんてできないわ。


「フォンダン」とはフランス語で「とろける」という意味。 レストランのデザートなどは切った瞬間にトロ~リとなるのが普通だけれど、これは違うの。

舌の上でハラリととろけ、口の中にさざ波のように広がる甘~い世界。 これは絶品だわ! 「絶品」とは平凡だけど、他に適切な言葉が見当たらないの。

濃厚でありながら甘ったるくなく、ビターでありながら後味爽やか、小麦粉や生クリームを加えた「焼き菓子」でありながら、チョコレートよりチョコレートらしく、生チョコレートより生チョコレートらしい。


厚さが1.5cmもあるので、1切れ食べるだけで超満足! 市販の板チョコ数枚分の満足感と至福感、さらにはそれに伴うカロリーまで得ることができる。

私ったら、これを主食にしちゃおうかしら!?

1切れ食べた終えたら身体中にカカオの香りがあふれるようで、「もう当分はチョコレート食べなくていいやっ」って感じにもなっちゃう。

単に「チョコレートを食べる」のではなく、これはもう「体験」ね。

これを作ったパティシエに感謝!

梅蘭 (横浜中華街)

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今回は横浜中華街から「梅蘭」を紹介しよう。
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この店は何度もTVで紹介されているので知っている人もいるだろう。

実際、店の中には取材に来た芸能人やアナウンサーなどの色紙や写真が飾られている。
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個人経営の店らしく小さな店であり、1階にはテーブルが7席ほどしかない。 2階にも席があるようだが、間口から考えるとたぶん5~6席程度ではなかろうか。


取材の対象となっているのは、この店のオリジナルである「梅蘭やきそば」である。
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これは餡かけやきそばを卵で閉じて一見お好み焼き風にしてあるもの。 直径約20cmくらい。 カリっと焼き上げられた表面を開けると、中から豚肉、もやし、ニラなどの入った餡かけやきそばが現れる。

表面のパリパリ感と柔らかいやきそばの触感と、甘辛ながらそれほどコッテリとしていない味付けが人気の理由だと思われる。 これを嫌いになる人はいないだろう。


同時に注文した「にんにくの芽と牛肉の炒め」は、牛肉が柔らかくて美味い。 また、にんにくの芽は甘さを感じる。
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これを食べていると、ご飯が食べたくなってくるが、かといって味が濃いわけではない。 素材の味を引き立てて食欲をそそる味付けとでも言おうか。


この店は中華街のはずれに位置しており、目的とする店を決めずにフラッと訪れる客からは見つけ難い場所にある。 にもかかわらず、私がいる間は次から次へと客が入ってくる繁盛ぶりであった。 きっと雑誌などの紹介記事を頼りに来るのであろう。

そして、やってきた客は必ず「梅蘭やきそば」を注文していた。 はるばる遠くからやって来てもけっして失望することなく、また中華街に好印象を持って帰ることができるだろう。

 

Pizzeria da Saea

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ミラノ滞在二日目の夜はホテルの近くにある街のピッゼェリアに行った。
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ここでイタリアのレストランについて確認しておこう。 最近ではあまり厳格な区別はなくなってきているようだが、だいたい次のように分類できるだろう。

Ristorante(リストランテ) : もともとはきちっとしたレストランをリストランテと呼んでいたようだが、最近では少し気楽な店でもリストランテを名乗るところもあるようだ。 いわゆる有名シェフなどがいるお店、高級店と呼ばれるような店をリストランテだと思えば良いだろう。

Trattoria(トラットリア) : リストランテほど高級ではなく大衆的だがリストランテと同様に前菜からメインディッシュにいたるまで一通り揃っている。 トラットリアでも行って見ると実は結構な高級店だったということもある。

Osteria(オステリア) : 気軽でワイワイガヤガヤと楽しめる店。 またワインなどを飲む方を主にして楽しめることが多いこともあり、日本の居酒屋的なイメージ。

Pizzeria(ピッゼェリア) : ピザ専門店。 ピッツェリア・リストランテなどと名乗る店もあり、そういう店ではピザの他にも通常の品揃えがある。


RistoranteとPizzeriaには既に行っているので違う種類の店に行きたかったが、ホテルから歩いて探せる範囲にはPizzeriaしか見当たらず、結局昼食時に行った店とあまり変わらない規模の店に入った。
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注文したのはグリーンサラダと仔牛のカツレツ(のつもりだった)。

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グリーンサラダは「ただの野菜」にオリーブオイルをわずかに垂らしただけのシンプルなものなのだが、なぜかとても美味かった。 特にミニトマトは日本で食べるミニトマトのように生臭くなく、かつてお目にかかったことがないくらいフルーティーで甘くジューシーであった。
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仔牛のカツレツはミラノならではの品であるが、実際に出てきたものは「ころも」と呼べるものが全く見られなかった。 どうやら私が注文を間違えた(イタリア語のメニューだし)ようだ・・しかしこの肉は適度な固さ(柔らかさ)でレモン汁だけでさっぱりと食べることができた。

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食後にはわざわざアメリカンと言ってコーヒーを注文した。 といってもコーヒーの淹れ方は変わらないので、エスプレッソを少し薄くして量を増やしたものが出てくる。

エスプレッソだとあまりに量が少ないので、多めに飲みたい時には私はそうしている(フランスでも同様)。


前回も書いたが「イタリア料理は素材を活かして軽く火を通す程度」と言われる。

今回はまさにその通りでほとんど手を加えられていないものを食べたわけだが、飽きることなく完食することができたことは素晴らしいと思う。

Pizzeria da MATTEO

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ミラノ滞在二日目の昼、今回は訪問先の会社事務所の近くにあるピッゼェリアに連れて来てもらった。 ここでも接待飯。
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注文したのはQUATTRO STAGIONIピザ。 英語で言うならFour Season、日本語では四季、つまり4つの味を楽しめるピザである。


同名または同様のピザは日本でもメニューに載せているレストランもあるので食べたことがある人もいよう。

テーブルに運ばれたものを見ると、ハム、サラミ、マッシュルーム、フンギの4つの味のようである。
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味はまぁ想像通りであるが、生地が薄くてサクサクとしており歯触りが良く、薄い割りには生地そのものにもコクがある。

直径が25cmを軽く超えており、小食の私はその大きさに圧倒されそうになるが、生地が薄いためなんとか完食することができた。

日本ではパンピザといって妙に厚い生地をウリにしている店もあるが、やはり生地は薄い方がいい。 パン生地で満腹になってしまってはトッピング素材の味を楽しめないしね。

特に絶賛するほどの味ではないが、こうした街中のちょっとした店でさえ一定のレベル以上の味であることは凄いことだと思う。


今回は試しにデザートとしてアイスクリームを注文してみた。
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表面はバニラ、中にコーヒークリームが入っている。 乳脂肪分は約8%くらいで、さっぱりした味。

この店のオリジナルではなく業務用にまとめて買っているもののようである。 これまた絶賛するほではないが、レディーボーデン程度のレベルにはあると思う。


私は18年ほど前にローマを旅し、どこで何を食べても美味かった記憶がある。 汚い屋台のような店で食べても美味かった。

日本でもスパゲティやピザなどはどこでも食べることができるが、当たりハズレがあるのが現実である。

それがローマではハズレがなかったのである。 そして今回ミラノに来てみて、今のところハズレには遭遇していない。

イタリア料理好きには堪りませんねぇ!!

RISTORANTE AL BELUGA

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ミラノ滞在一日目の夜は、訪問先のSIAE社の人に連れられて街のレストランへやって来た。
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ヨーロッパの多くの地域がそうであるように、ここイタリアでは、通りに面した大きな扉を開けたところに各住居へ続く廊下や階段などの共用スペースあり、そこをさらに進むとやがて中庭に達する。


今回訪れたレストランはその居住スペースに客席が設えてあるだけでなく、中庭にもテラス形式の客席が設けてある。
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我々が到着したのが食事には少し早めの時間帯であったようで、店内にはまだ客はおらず、我々が通された中庭の席に数組ほどの客入りであった。

中庭であるから通りの喧騒とは無縁で、落ち着いて食事やお喋りを楽しむことができる。 昼食が想像をはるかに超えた味だったため、この雰囲気からかなりの味が期待できそうと胸がふくらむ。


例によってイタリアンワインを飲みながら、また小さいリング状のパンをつまみながら、周囲を観察する。 数人で歓談するグループもあれば大人数のパーティーもある。

日本で高級レストランなどに行くと、食器の音をたてることすら憚られるようなある種の厳粛なムードが漂っていたりするが、ここではそうした雰囲気は一切なく、単に食事するのでなく人生そのものを皆がエンジョイしているのだと実感する。


イタリア語で書かれたメニューを見て悩むのも楽しいが、今回は当地の人に全てお任せした。


まずは前菜。 我々がいろいろな味を楽しめるようにと、二種類の品を用意してくれた。 私は魚介類、特に生臭いもの、をあまり好きではないのだが、これらにはそうした匂いは一切ない。
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鱸は生であるにもかかわらず「これが魚?」と思えるほどの見た目と味に仕上がっており、さっぱりと美味しい。 もう一品はサーモンを軽く炙ったもの。 サーモンを炙るなんてなんとも贅沢だが、炙ることによって肉のような触感となりサーモンの味を引き立てているようだ。 これは絶品!

一般にイタリア料理は「素材を活かして軽く火を通す程度」と言われるが、確かにそれほど手をかけずにこれほどの味が出せるとは見事!


一の善はお決まりのパスタ。 これも二種類、大きなエビが載ったマカロニと小エビのトマトソース。
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マカロニにエビの味が染み込んでいて美味い! 日本でこれと同じ味を楽しもうと思うなら、私は銀座のサバティーニしか知らない。
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もう一方のパスタはトマトソースでさっぱりした味。 絶賛するほどではないが、なかなか真似できない味だと思う。

どの料理も、手の込んだことをせずとも素材の味を引き出すだけでこれほど美味しいのだ、ということを実感させてくれる。 Complimenti allo chef !!


ここまででかなり腹に堪えたため残念ながら二の膳はなし・・というより少しセーブしてドルチェ(デザート)を楽しもうと思った。

チョコレート・ケーキ、フルーツ盛り合わせなど皆が思い思いのものを選択する中、私はフルーツ・タルトにした。
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これも期待を裏切ることなくかなり美味しいが、特別絶賛するほどはない。 店を選べば、日本でも同程度のものを食べられると思う。


コーヒーは当然エスプレッソ。 日常の飲み物であるだけに、どこで飲んでも普通に美味しい! コーヒー好きには堪らない!

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最後の締めはレモンチーノというリキュール。 これは甘くて、また冷やされて口当たりが良いため、グビグビいけるが、アルコール度数が40度と高いため要注意。


いやはや素晴らしい。 出張中の食事としては、かつてパリのエッフェル塔内のレストランで食べたフランス料理以来の大満足。

そのフランス料理は一人当たり¥10,000を軽く超えたと記憶しているが、今宵の料理はメニューを見たところたぶん一人当たり数千円程度だったろう。

エッフェル塔のレストランでは正装が必須だが、ここではそのようなことは一切なく、まさに普段着感覚で気軽に楽しめるのが素晴らしい。

このような食事を日常のこととして楽しめる人達は幸せだと思う。

SIAE社の社員食堂

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イタリア、ミラノに本社があるSIAE社の社員食堂を取材する機会に恵まれたので紹介しよう。

そう、ヨーロッパのイタリア、ファッション発信地のミラノ!

その辺のイタリア料理屋ではないぞよ!


打ち合わせのため同社を訪問した私は、昼食時には社員食堂に案内された。

社員食堂といっても一般の社員がワイワイ・ガヤガヤと食べている場所ではなく、訪問者用に設けられた小部屋である。

その小部屋には4~8人用のテーブルが4席ほど用意されており、この日は私達のグループと別の訪問者一行の2組がその部屋で昼食を摂った。

小部屋の一角は全体が大きなガラス張りになっており、落ち着いた雰囲気の中で、外の緑を楽しみながら、食事を楽しめるようになっている。


イタリア産のワインを飲みながら、あるいはグリッシーニ(スティック状のイタリア独特のパン)を頬張りながら和やかに歓談していると、やがて食堂のオバチャンが料理を運んできてくれた。


まずはアンティパスト(前菜)、この日はメロンとパルマハム。 ほぉぅ、これはこれは・・社員食堂でこんなものを喰えるとは!!
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フルーティなメロンとパルマハムがよく合っている。

パンもワインも進む・・


次はプリモピアット(日本風に言えば一の膳)であるパスタ。 味はシンプルなトマトソース。 普通に美味しい! この「普通」が難しい。
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セコンドピアット(二の膳)は、ビーフ・ステーキ。 焼き方はウェルダンっぽいミディアムで、味は極めてシンプルで肉そのもの。 肉が大きいので、食べ終わる頃には少し味に飽きてくる。
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パスタもステーキも量が多い。 残念ながら私はステーキを半分くらい残してしまったが、現地の人達はパンもワインも食べながら、平気な顔をして完食!


ドルチェ(デザート)を食べる余裕はないので、コーヒーのみ。 コーヒーはやはりエスプレッソ。 これまた「普通」に美味しい!
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エスコートしてくれた人(今回訪問した相手)に聞いたところ、料理自体は一般の社員が食べているモノと全く同じそうである。

社員食堂と聞いて期待していなかった、というより諦めていたのだが、それは見事に裏切られ、それどころか普通に期待していても充分以上に満足できたのである。

(だってエボリウムやアルカテルの食堂はムチャクチャ不味かったし、富士通だって似たようなものだし、YRPにいたっては豚の餌だったもの・・)


社会に出て20余年、これだけのものを食べれる社員食堂に、私は初めてお目にかかった。 これなら、毎日利用することに何の問題もない。

しかも、私は招待飯につきタダであったが、同じメニューを一般社員が食べてもなんと¥500以下というのだから驚きである!

味といい値付けといい、どこかの食堂には見習って欲しいものである。



いやー、やっぱり食事のレベルが高いと仕事の捗り方も違いますわぁ!!!