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レストラン タマガワ

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ここは関内駅の近く福富町仲通りにある、ちょっとレトロな感じの洋食屋。
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店先の熊の看板が目印である。 タマガワという名は、もともと調布市の多摩川の傍にあったことに由来するらしい。

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店内はいかにも古いという雰囲気で、入り口付近には漫画本が置かれ、壁には絵画や雑誌の切り抜きなどの様々な飾り物が雑然と掛けてある。

店の雰囲気に不似合いな大型冷蔵庫が置かれているかと思えば、その上には14インチ程度の古いテレビが乗っており、NHKの歌番組が流れている。

客席は、一般家庭の食卓のようなものに地味なカバーがかかった4人用のテーブルが5つほど、これまた雑然と並んでいる。

そのような全てが、いかにも古い時代の洋食屋の雰囲気を醸しだしており、とても懐かしい気分になる。

あと十数年ほど経てば、この店も梅香亭 (2005/1/13の記事参照)のようになるだろう。


注文したのは次の通り。

- カキフライ定食 (¥1,100)
- オムハヤシ (¥1,350)

合計¥2,450也。

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宮城県産のカキを使ったカキフライ定食は、善くも悪くも普通。 衣は少し厚めであった。

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ここのオムハヤシは直径20cmくらいある巨大なもの。

TVの取材を何度も受けているので、知っている人もいよう。

ケチャップライスにはトロトロの半熟卵が乗り、さらにその上からハヤシソースがかかっている。

「余熱で卵が固くなるので熱いうちに召し上がって下さい」との注意書きがあるので、出てくるとすぐに食べ始める。

ケチャップライスはアッサリした味付けで半熟卵の甘さとの相性はバッチリ。

ハヤシソースは苦さと甘さが同居する味付けで、シャキシャキしたタマネギの歯触りも楽しい。

全体的にケチャップライス、卵、ハヤシソースのバランスが良く、昔懐かしい系のアッサリした味で美味しく、食が進むのだが、いかんせん巨大なため、私の場合2/3ほど食べたところでペースダウンを余儀なくされた。

量を少なめにし、カップスープとサラダを付けたレディースセット(¥1,350)もあるようだが、それでも私にとってはまだまだ量が多そうだ。

2/3サイズで¥1,000程度なら最高なのだが・・

いずれにしろ、味については今まで食べたオムライスの中で最高と言っていいと思う。

次の機会には他の料理も食べてみたいものである。

勝烈庵 馬車道総本店

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かつれつの老舗、勝烈庵。
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その馬車道総本店に行く機会があったので報告しよう。

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ここの魅力は、やはり秘伝のソースとパリパリ・サクサクしたとんかつ。

秘伝のソースは,たっぷりの新鮮な野菜や果実をじっくり煮込み、それを寝かせて熟成したものらしい。

またパン粉には、近所にある馬車道十番館で勝烈庵のために特別に調整し焼かれたパンを使うというこだわりようである。


今回注文したのは勝烈定食(¥1,370)。
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四角いとんかつの切り方は新鮮。 大きさは17cm x 10cmくらい。


食べてみると・・サクサクとした衣に包まれたヒレ肉は脂身が少なくとても柔らかい。

ソースは前述のように野菜や果実から作られているため、一般のとんかつソースのような濃厚さを期待していると意表をつかれる。

ジャムのように見えるそのソースはフルーティでさっぱりしており、とんかつそのものの味を存分に味わえる。

食べる前にはその大きさに驚いた肉であるが、脂身が少ない上質なヒレ肉であるため、一枚食べ終わってもさっぱりと爽やか。

胸が焼けたり胃にもたれるようなことはなく、まるで胃に抵抗感を感じることなく空腹感だけが満たされたような感じ。

脇役ながら、大根の漬け物と赤ダシのしじみ汁もかなり美味しい。 それとライスだけでも充分に食べられる。


老舗の技とこだわりに感謝と拍手!

こんな店が近くにある人は幸せだね。

自然薯料理 しずく亭

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美味しい蕎麦を食べようと箱根に行った。


以前は小涌園裏の別荘地区にあった筈だが・・訪れてみると見つからない。 散歩している人に聞いたところ、余所へ移転したという。

「仙石原のゴルフ場の近く」という以外に手掛かりはなかったが、同じような別荘地だろうと考え、車を進めた。

その推理は当たりで、新しい場所はそれほど迷わずに発見できた。


しかし・・昨年の台風によってそば畑がダメージを受けたそうで、残念ながら今年は蕎麦の営業をしていない由。

それでも、せっかく来たのだからと、代わりに麦とろ(¥2,500)を食べることにした。


通常の別荘の一階部分を客席として使っているため、外から見ると「ここが?」と一瞬戸惑うことになるが、それがいい。
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また広い通りから少し離れているため、外を通る車の音や観光客などの声もせず、静かな雰囲気が保たれている。

そんなわけで「店」という表現にはいささか違和感を覚える。

内部は、玄関を入ってすぐのところにある居間(座敷)に4人掛けのテーブルが5つほど、さらにその隣の和室(個室)に4人掛けのテーブルが一つ配してあるだけである。
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いずれの部屋も畳の和室に席がゆったりと配されており、また壁にメニューなどがかかっているようなこともないため、誰もが住み慣れた場所のように落ち着ける。

さらに、どの席からも、けっこうな広さのある裏庭を通して、仙石原のすすきを観ることができ、落ち着いた雰囲気とともに日常を離れた贅沢感、ゆったり感、居心地の良さを感じることができる。
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私が訪れた時は昼少し前であったためそれほど混んでおらず、運良く個室の席を利用することができた。

席に着くと、メニューと同時に店のパンフレット(これまた違和感がある・・栞とでも言うべきか・・)が目の前に置かれる。

それによれば、ここの亭主には3つの「こだわり」があるという。

一. 味へのこだわり : 作り置きは一切なし。 注文を受けてから亭主自らとろろを擂る。

二. 食器へのこだわり : 美しさと使い心地の良さを追求。 益子陶芸展で最高の賞を受賞した人の作品を使う。

三. 場所・眺望・雰囲気へのこだわり : すすき野原を望める閑静な別荘地を1年以上かけて探した。


それを読むまでもなく、その部屋に通された時点で、私は既に我が家にいるように寛ぎ、ここの料理はかなり美味いだろうと確信した。

上記の如く、注文を受けてから自然薯を擂ったり魚を焼いたりするのだから、待ち時間はけっして短くないが、自然との対話を楽しみ風情に浸る時間と考えれば苦にならない。


この地に居を構えることができれば、ワィンディングロードを駆け回ったり、温泉に浸かりながら満天の星と語り合ったりなどは日常のこととして、富士山五合目などそれこそ散歩感覚で行けるだろうに・・

そんな瞑想(迷想)に耽るうちに、料理がでてきた。
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・麦ごはん、とろろ汁 (自然薯の擂り下ろし汁) 
・薬味 (椎茸の佃煮、キャラブキ、天城の本わさび、海苔)
・香の物 (高菜)、鯵の干物(備長炭で焼いた鯵)
・自然薯のお団子とむかご入り吸い物 

※「むかご」とは自然薯のツルに生る実。

という構成。 素晴らしい、これは美味い(食べなくてもそう感じる)!


食べてみると・・ほぉ~、味はとても薄いが美味い! これが自然の味!

擂ったばかりのとろろ汁は粘りとコクがあり、それでいてクドくない。

とろろ汁と吸い物のダシはカツオだけで取ったもののようで、たぶん塩すら使われていないだろう。

麦飯にとろろをタップリかけ、薬味を振りかければ、何杯でもお代わりできる。 椎茸の佃煮、キャラブキは単品でも美味しい。

魚介類をそれほど好きでない私でも、この鯵の美味しさは分かる。 これには感激!  誰かが骨を取ってさえくれれば、いつでも食べるのだが・・

軽くよそって3杯食べてもまだとろろ汁が余っていたため「もったいない」と思い、麦飯をお代わりしてさらに1杯食べた。

しかしとろろは消化がいいから心配なし。 麦飯も健康や美容にも良い。

美味しくて健康に良い、それこそが自然の力。 素朴だが今ではそれが逆に新鮮。


このような味をリファレンスとしてしっかり身につけておきたいものである。

1・2 さんきち

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かつて住んでいた町、元住吉。


引っ越してからも数回訪れたが、町の様子、特に駅前の通りはいつもどこかが変わっている。 住んでいた頃は「ブレーメン通り」という名称すらなかった。

一方で変わっていないのは、町全体の活気と路地裏にある八百屋、飲食店、洋品店、ビリヤード場等々。

時代の波や町の変貌ぶりに驚くと共に懐かしさも覚える、私にとっては不思議な地である。

かつて私が住んでいた建物は建て替えられて今では誰かの立派な住居になっていたが、その近所にあった銭湯やクリーニング屋は少し改築されたものの今でも営業しているようだ。 


私はこの町には3年くらい住んでいたのだが、その当時よく通った店(定食屋)が今回紹介する「1・2 さんきち」である。
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店の前には「洋食屋」なる看板が掲げられているが、そのようなものは当時はなかった。

おぉぅ、どうやら店も少し広くなったようだ。

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店に入ると料理人見習い中のニイチャンが迎えてくれた。 まだ最繁時には少し早いため、客の入りは少ない。

繁忙時にはオヤジサンが常に調理場に立って腕を奮っておられるのだが、この日は奥で休憩中だったようだ。

「いらっしゃ~い」とか「はい、トンカツ一丁~」などという、そのオヤジサンの威勢の良い大きな声もこの店の魅力なのだが、それはいずれまたの機会に・・


注文は行く前から決めてあった。 私が好きな「おろしトンカツ」(¥1,080)である。
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これはトンカツに大量の大根おろしを盛り付け、それにこの店オリジナルの梅紫蘇醤油をかけて食べるもの。

それををかけ過ぎるとしょっぱくなるが、そのサッパリした辛さがトンカツによく合うのである。


この店の料理はどれもボリュームたっぷりで安くて美味い。 けっして洗練されたものではないが、庶民の味として誰でも美味しいと納得し、しかも満腹になることは間違いないだろう。

そんなことを回想していると、やがてサラダが出てきた。 相変わらずのボリューム満点だ。

野菜自体はどこにでもあるものだが、この店オリジナルのサウザンアイランド・ドレッシングが美味しい。 ファミレスなどによくある味でなく、たぶん卵やマヨネーズをたっぷり使った、まろやかな仕立てである。


さて、いよいよトンカツの出来上がり。 ライスを半分にしてもらうのを危うく忘れるところだった。

このボリューム、盛り付け、付け合わせ(スライスした玉葱)、味噌汁、そしてその味・・何もかもが懐かしい。

「お袋の味」にも通じる懐かしさと安心感。

初めてこの店を訪れても、それは間違いなく感じられると思う。 そんな料理が美味くないわけがない!

Dolphin (ドルフィン)

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♪あなたを思い出す この店に来るたびに
 坂を上って きょうもひとり来てしまった
 山手のドルフィンは 静かなレストラン
 晴れた午後には 遠く三浦岬も見える

 ソーダ水の中を 貨物船がとおる
 小さなアワも 恋のように消えていった


 あのとき目の前で 思い切り泣けたら
 今頃二人ここで 海を見ていたはず
 窓にほほをよせて カモメを追いかける
 そんなあなたが今も見える テーブルごしに

 紙ナプキンには インクがにじむから
 忘れないでって やっと書いた遠いあの日♪



荒井由実(松任谷由実の旧姓)が「海を見ていた午後」を歌ったのは1974年、もう30年も前のこと!

その舞台となったDolphin(ドルフィン)は今も根岸の丘の上にある。

根岸森林公園から根岸駅の方へ降りていく根岸旭台交差点のところにある店を、見たことがある人もいるだろう。


週末ともなれば深夜まで駐車場も席もいっぱいで訪れるのを躊躇することになるが、月曜日なら大丈夫だろうと試してみた・・

その考えは正解で、運良く駐車場に3台分の空きスペースがあった。 車を停めて店内へ入ると、予想以上に良い雰囲気であることに早々に気がつく。

これは本物だ。 きっと料理にも満足できるだろう!  早くも期待が高まる。


2階にも席があるようだが、この日は閉められていた。 週末だけしか開けていないのだろう。

私が店に入った夜8時頃にはカップルや近所から徒歩で来たと思われるような4~5組の客しかいなかったが、やがて次々と客が増えてきた。

客は主にカップル、女性同士、数人のグループなど。 いずれもそれなりに雰囲気のある人達であり、くたびれたオヤジなどは一人もいない。

また「近所」といってもここは山手地区、煩いオバハンなどではなく、上品な夫婦や家族連れである。


案内された窓際の席に着き外を眺める・・ 昼間であればはるか沖を行く船が見える(=ソーダ水の中を貨物船が通る)かもしれない・・

夜は本牧~根岸地区のコンビナートの灯が見えるのみであるが、それでも恋人達にとっては充分に雰囲気のある光景であろう。

さらに南の方に目を転じれば・・背の高いマンションが建っていて、残念ながら三浦半島方面はよく見えない。

(ちなみに「三浦岬」とは「観音崎」のことである。 また「観音崎」は1980年に発表された「よそゆき顔で」という曲にも出てくる。 雑学として憶えておいて損はないぞよ!?)

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店内の中央は一段高くなっており、そこではライブ演奏が行われている。 この日は黒人が電子ピアノやシンセサイザーを操作しながら歌を唄っていた。

注文を済ませ、しばらくそいつの演奏や歌を楽しんでいると、やがて黒人の女性シンガーがステージに登場し、歌唱力のある歌声を披露してくれる。

雰囲気は最高。 どうやら一日に5回ほど、時刻を決めてライブをやっているようである。

ステージをいろいろ観察していると、東京ドームでコンサートをやった時の写真のようなものが飾ってある。 へぇ~・・ そういう人達のライブを追加チャージなしに、間近で鑑賞できるとは超ラッキー!!


注文したのは次の通り。

- 海の幸と赤身マグロのサラダ 三種ペッパーとバルサミコドレッシング ハーブ風味(¥1,580)
- にんにくと唐辛子と季節野菜のスパゲティー・ペペロンチーノ(¥1,260)
- ピザ"フォルマージョ" (マスカルポーネ、ブルーチーズ、パルメザンチーズ、ナチュラルチーズ)(¥1,260)
- レアチーズケーキ(¥530)
- コーヒー(¥700)

上記に飲み物2品(ワインとジンジャーエール)を加えて、合計¥7,870也。


注文してから料理が出てくるまでの時間は少し長めだが、夜景だけでなくライブを楽しめるのだから、まぁいいことにしよう。


さて、いよいよ料理が運ばれて来た。

まずは、海の幸と赤身マグロのサラダ 三種ペッパーとバルサミコドレッシング ハーブ風味だ。
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・・? そのような品を注文した憶えはない。

私が積極的に「海の幸・・」などというものを注文するわけがない・・どうやらウェイトレスが注文を聞き間違えたようだ・・まぁいいことにして食べてみる・・

海の幸としてはタコ、いくら、鰹のタタキ、ホタテなどなどが入っている。

ペッパーとハーブがほどよく効いたバルサミコドレッシングは全体としては甘めの味であるが、それが海の幸とよく合っている。 いくらの塩味がアクセントとなり、甘めドレッシングを良い方向に引き立てているようだ。

そのような味付けにより、生臭さを感じることなく、素材本来の味を楽しむことができた。


次に出て来たのは、ピザ"フォルマージョ" (マスカルポーネ、ブルーチーズ、パルメザンチーズ、ナチュラルチーズ)。
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これは薄い生地の上にたぁ~っぷり載せられた4種のチーズがいい具合にとろけており、それぞれの味がほどよく混ざっている。 これはチーズ好きには堪らない。

半分くらい食べたところで軽くタバスコを振ると、美味しさの幅が広がる。

そうしているうちに、直径20cmほどとそれほど大きくないこともあり、ペロリと食べてしまった。


次の品は、にんにくと唐辛子と季節野菜のスパゲティー・ペペロンチーノ。
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このペペロンチーノには、じゃが芋、カブ、玉ネギ、パプリカ、ベビーコーン、スナックえんどう豆、マッシュルーム、ニンニク、赤唐辛子、ベーコンなど、野菜が豊富に入っているのが嬉しい。

パスタの茹で加減はアルデンテ、野菜の茹で加減も茹で過ぎず硬過ぎず、いい感じ。

ニンニクの香りと味がパスタによ~く絡まっていることに加え、その味が主張しすぎることなく、野菜本来の甘さや味もしっかり味わえる。 これは素晴らしい!

これは私が今まで食べたペペロンチーノの中で最高の味だと断言できる!


元々そのつもりはなかったのだが、ここまできたらデザートも試してみたくなった。
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誰かが注文したパフェにも惹かれたが、さすがにそれは無理と思い、今回はレアチーズケーキとコーヒーを注文した。

レアチーズケーキはそれほど濃厚ではなくアッサリしたもの。 これは広く万人に受け入れられると思う。
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コーヒーの濃さも適度であり、普通以上に美味しいと思う。


会計を済ませて外に出ると、店員が一人立っていて、車が走り去るまで見送ってくれる。 

おぉぅ、こりゃまたいい気分だ。

総じて予想以上に美味しい料理であり、さらに思わぬ収穫もあったため大満足! 久しぶりにいい気分で店を後にすることができた。

梅蘭 (横浜中華街)

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今回は横浜中華街から「梅蘭」を紹介しよう。
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この店は何度もTVで紹介されているので知っている人もいるだろう。

実際、店の中には取材に来た芸能人やアナウンサーなどの色紙や写真が飾られている。
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個人経営の店らしく小さな店であり、1階にはテーブルが7席ほどしかない。 2階にも席があるようだが、間口から考えるとたぶん5~6席程度ではなかろうか。


取材の対象となっているのは、この店のオリジナルである「梅蘭やきそば」である。
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これは餡かけやきそばを卵で閉じて一見お好み焼き風にしてあるもの。 直径約20cmくらい。 カリっと焼き上げられた表面を開けると、中から豚肉、もやし、ニラなどの入った餡かけやきそばが現れる。

表面のパリパリ感と柔らかいやきそばの触感と、甘辛ながらそれほどコッテリとしていない味付けが人気の理由だと思われる。 これを嫌いになる人はいないだろう。


同時に注文した「にんにくの芽と牛肉の炒め」は、牛肉が柔らかくて美味い。 また、にんにくの芽は甘さを感じる。
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これを食べていると、ご飯が食べたくなってくるが、かといって味が濃いわけではない。 素材の味を引き立てて食欲をそそる味付けとでも言おうか。


この店は中華街のはずれに位置しており、目的とする店を決めずにフラッと訪れる客からは見つけ難い場所にある。 にもかかわらず、私がいる間は次から次へと客が入ってくる繁盛ぶりであった。 きっと雑誌などの紹介記事を頼りに来るのであろう。

そして、やってきた客は必ず「梅蘭やきそば」を注文していた。 はるばる遠くからやって来てもけっして失望することなく、また中華街に好印象を持って帰ることができるだろう。

 

Pizzeria da Saea

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ミラノ滞在二日目の夜はホテルの近くにある街のピッゼェリアに行った。
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ここでイタリアのレストランについて確認しておこう。 最近ではあまり厳格な区別はなくなってきているようだが、だいたい次のように分類できるだろう。

Ristorante(リストランテ) : もともとはきちっとしたレストランをリストランテと呼んでいたようだが、最近では少し気楽な店でもリストランテを名乗るところもあるようだ。 いわゆる有名シェフなどがいるお店、高級店と呼ばれるような店をリストランテだと思えば良いだろう。

Trattoria(トラットリア) : リストランテほど高級ではなく大衆的だがリストランテと同様に前菜からメインディッシュにいたるまで一通り揃っている。 トラットリアでも行って見ると実は結構な高級店だったということもある。

Osteria(オステリア) : 気軽でワイワイガヤガヤと楽しめる店。 またワインなどを飲む方を主にして楽しめることが多いこともあり、日本の居酒屋的なイメージ。

Pizzeria(ピッゼェリア) : ピザ専門店。 ピッツェリア・リストランテなどと名乗る店もあり、そういう店ではピザの他にも通常の品揃えがある。


RistoranteとPizzeriaには既に行っているので違う種類の店に行きたかったが、ホテルから歩いて探せる範囲にはPizzeriaしか見当たらず、結局昼食時に行った店とあまり変わらない規模の店に入った。
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注文したのはグリーンサラダと仔牛のカツレツ(のつもりだった)。

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グリーンサラダは「ただの野菜」にオリーブオイルをわずかに垂らしただけのシンプルなものなのだが、なぜかとても美味かった。 特にミニトマトは日本で食べるミニトマトのように生臭くなく、かつてお目にかかったことがないくらいフルーティーで甘くジューシーであった。
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仔牛のカツレツはミラノならではの品であるが、実際に出てきたものは「ころも」と呼べるものが全く見られなかった。 どうやら私が注文を間違えた(イタリア語のメニューだし)ようだ・・しかしこの肉は適度な固さ(柔らかさ)でレモン汁だけでさっぱりと食べることができた。

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食後にはわざわざアメリカンと言ってコーヒーを注文した。 といってもコーヒーの淹れ方は変わらないので、エスプレッソを少し薄くして量を増やしたものが出てくる。

エスプレッソだとあまりに量が少ないので、多めに飲みたい時には私はそうしている(フランスでも同様)。


前回も書いたが「イタリア料理は素材を活かして軽く火を通す程度」と言われる。

今回はまさにその通りでほとんど手を加えられていないものを食べたわけだが、飽きることなく完食することができたことは素晴らしいと思う。

Pizzeria da MATTEO

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ミラノ滞在二日目の昼、今回は訪問先の会社事務所の近くにあるピッゼェリアに連れて来てもらった。 ここでも接待飯。
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注文したのはQUATTRO STAGIONIピザ。 英語で言うならFour Season、日本語では四季、つまり4つの味を楽しめるピザである。


同名または同様のピザは日本でもメニューに載せているレストランもあるので食べたことがある人もいよう。

テーブルに運ばれたものを見ると、ハム、サラミ、マッシュルーム、フンギの4つの味のようである。
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味はまぁ想像通りであるが、生地が薄くてサクサクとしており歯触りが良く、薄い割りには生地そのものにもコクがある。

直径が25cmを軽く超えており、小食の私はその大きさに圧倒されそうになるが、生地が薄いためなんとか完食することができた。

日本ではパンピザといって妙に厚い生地をウリにしている店もあるが、やはり生地は薄い方がいい。 パン生地で満腹になってしまってはトッピング素材の味を楽しめないしね。

特に絶賛するほどの味ではないが、こうした街中のちょっとした店でさえ一定のレベル以上の味であることは凄いことだと思う。


今回は試しにデザートとしてアイスクリームを注文してみた。
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表面はバニラ、中にコーヒークリームが入っている。 乳脂肪分は約8%くらいで、さっぱりした味。

この店のオリジナルではなく業務用にまとめて買っているもののようである。 これまた絶賛するほではないが、レディーボーデン程度のレベルにはあると思う。


私は18年ほど前にローマを旅し、どこで何を食べても美味かった記憶がある。 汚い屋台のような店で食べても美味かった。

日本でもスパゲティやピザなどはどこでも食べることができるが、当たりハズレがあるのが現実である。

それがローマではハズレがなかったのである。 そして今回ミラノに来てみて、今のところハズレには遭遇していない。

イタリア料理好きには堪りませんねぇ!!

RISTORANTE AL BELUGA

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ミラノ滞在一日目の夜は、訪問先のSIAE社の人に連れられて街のレストランへやって来た。
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ヨーロッパの多くの地域がそうであるように、ここイタリアでは、通りに面した大きな扉を開けたところに各住居へ続く廊下や階段などの共用スペースあり、そこをさらに進むとやがて中庭に達する。


今回訪れたレストランはその居住スペースに客席が設えてあるだけでなく、中庭にもテラス形式の客席が設けてある。
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我々が到着したのが食事には少し早めの時間帯であったようで、店内にはまだ客はおらず、我々が通された中庭の席に数組ほどの客入りであった。

中庭であるから通りの喧騒とは無縁で、落ち着いて食事やお喋りを楽しむことができる。 昼食が想像をはるかに超えた味だったため、この雰囲気からかなりの味が期待できそうと胸がふくらむ。


例によってイタリアンワインを飲みながら、また小さいリング状のパンをつまみながら、周囲を観察する。 数人で歓談するグループもあれば大人数のパーティーもある。

日本で高級レストランなどに行くと、食器の音をたてることすら憚られるようなある種の厳粛なムードが漂っていたりするが、ここではそうした雰囲気は一切なく、単に食事するのでなく人生そのものを皆がエンジョイしているのだと実感する。


イタリア語で書かれたメニューを見て悩むのも楽しいが、今回は当地の人に全てお任せした。


まずは前菜。 我々がいろいろな味を楽しめるようにと、二種類の品を用意してくれた。 私は魚介類、特に生臭いもの、をあまり好きではないのだが、これらにはそうした匂いは一切ない。
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鱸は生であるにもかかわらず「これが魚?」と思えるほどの見た目と味に仕上がっており、さっぱりと美味しい。 もう一品はサーモンを軽く炙ったもの。 サーモンを炙るなんてなんとも贅沢だが、炙ることによって肉のような触感となりサーモンの味を引き立てているようだ。 これは絶品!

一般にイタリア料理は「素材を活かして軽く火を通す程度」と言われるが、確かにそれほど手をかけずにこれほどの味が出せるとは見事!


一の善はお決まりのパスタ。 これも二種類、大きなエビが載ったマカロニと小エビのトマトソース。
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マカロニにエビの味が染み込んでいて美味い! 日本でこれと同じ味を楽しもうと思うなら、私は銀座のサバティーニしか知らない。
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もう一方のパスタはトマトソースでさっぱりした味。 絶賛するほどではないが、なかなか真似できない味だと思う。

どの料理も、手の込んだことをせずとも素材の味を引き出すだけでこれほど美味しいのだ、ということを実感させてくれる。 Complimenti allo chef !!


ここまででかなり腹に堪えたため残念ながら二の膳はなし・・というより少しセーブしてドルチェ(デザート)を楽しもうと思った。

チョコレート・ケーキ、フルーツ盛り合わせなど皆が思い思いのものを選択する中、私はフルーツ・タルトにした。
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これも期待を裏切ることなくかなり美味しいが、特別絶賛するほどはない。 店を選べば、日本でも同程度のものを食べられると思う。


コーヒーは当然エスプレッソ。 日常の飲み物であるだけに、どこで飲んでも普通に美味しい! コーヒー好きには堪らない!

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最後の締めはレモンチーノというリキュール。 これは甘くて、また冷やされて口当たりが良いため、グビグビいけるが、アルコール度数が40度と高いため要注意。


いやはや素晴らしい。 出張中の食事としては、かつてパリのエッフェル塔内のレストランで食べたフランス料理以来の大満足。

そのフランス料理は一人当たり¥10,000を軽く超えたと記憶しているが、今宵の料理はメニューを見たところたぶん一人当たり数千円程度だったろう。

エッフェル塔のレストランでは正装が必須だが、ここではそのようなことは一切なく、まさに普段着感覚で気軽に楽しめるのが素晴らしい。

このような食事を日常のこととして楽しめる人達は幸せだと思う。

SIAE社の社員食堂

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イタリア、ミラノに本社があるSIAE社の社員食堂を取材する機会に恵まれたので紹介しよう。

そう、ヨーロッパのイタリア、ファッション発信地のミラノ!

その辺のイタリア料理屋ではないぞよ!


打ち合わせのため同社を訪問した私は、昼食時には社員食堂に案内された。

社員食堂といっても一般の社員がワイワイ・ガヤガヤと食べている場所ではなく、訪問者用に設けられた小部屋である。

その小部屋には4~8人用のテーブルが4席ほど用意されており、この日は私達のグループと別の訪問者一行の2組がその部屋で昼食を摂った。

小部屋の一角は全体が大きなガラス張りになっており、落ち着いた雰囲気の中で、外の緑を楽しみながら、食事を楽しめるようになっている。


イタリア産のワインを飲みながら、あるいはグリッシーニ(スティック状のイタリア独特のパン)を頬張りながら和やかに歓談していると、やがて食堂のオバチャンが料理を運んできてくれた。


まずはアンティパスト(前菜)、この日はメロンとパルマハム。 ほぉぅ、これはこれは・・社員食堂でこんなものを喰えるとは!!
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フルーティなメロンとパルマハムがよく合っている。

パンもワインも進む・・


次はプリモピアット(日本風に言えば一の膳)であるパスタ。 味はシンプルなトマトソース。 普通に美味しい! この「普通」が難しい。
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セコンドピアット(二の膳)は、ビーフ・ステーキ。 焼き方はウェルダンっぽいミディアムで、味は極めてシンプルで肉そのもの。 肉が大きいので、食べ終わる頃には少し味に飽きてくる。
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パスタもステーキも量が多い。 残念ながら私はステーキを半分くらい残してしまったが、現地の人達はパンもワインも食べながら、平気な顔をして完食!


ドルチェ(デザート)を食べる余裕はないので、コーヒーのみ。 コーヒーはやはりエスプレッソ。 これまた「普通」に美味しい!
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エスコートしてくれた人(今回訪問した相手)に聞いたところ、料理自体は一般の社員が食べているモノと全く同じそうである。

社員食堂と聞いて期待していなかった、というより諦めていたのだが、それは見事に裏切られ、それどころか普通に期待していても充分以上に満足できたのである。

(だってエボリウムやアルカテルの食堂はムチャクチャ不味かったし、富士通だって似たようなものだし、YRPにいたっては豚の餌だったもの・・)


社会に出て20余年、これだけのものを食べれる社員食堂に、私は初めてお目にかかった。 これなら、毎日利用することに何の問題もない。

しかも、私は招待飯につきタダであったが、同じメニューを一般社員が食べてもなんと¥500以下というのだから驚きである!

味といい値付けといい、どこかの食堂には見習って欲しいものである。



いやー、やっぱり食事のレベルが高いと仕事の捗り方も違いますわぁ!!!

LINA's SANDWICHES (横浜店)

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フランス・パリからやってきたカフェ、LINA's SANDWICHES (リナス・サンドウィッチ)。
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以前から気になっていた店に、今回ようやく行く機会を得たので紹介しよう。

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店先にはオリーブの木とテラス席が配置され、誰でも入ってみたくなる雰囲気を醸し出している。

本場パリのカフェでは狭いスペースに客席がひしめき合っているが、ここでは「ナチュラル」という表現がぴったりするような空間に客席がゆったりと配置されている。

店内は明るく清潔感が保たれており、案内されて席に着くと、そのテーブルの上には小さな切り花がさりげなく飾られている。

そのような仕掛けにより、繁華街の中にありながらも、ホッとできる空間が演出されているのである。


注文を済ませると、まず飲み物が出てくる。
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カプチーノなどは大きなマグカップで、またコーヒーや紅茶は3杯分もの量が入ったポットで提供される。

好きな飲み物を味わいながら、のんびりと朝食やブランチを食べるには、嬉しい配慮である。


サンドイッチはだいたい¥500~700、スペシャル品は¥900くらい。 ドリンクは¥300~500くらいで楽しむことができる。
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サンドイッチに使われるパンとして、ホワイトブレッド(ヨーロッパ古来のソフトタイプで生地は柔らかく、しっとりしている)、ライ麦入りブレッド(香ばしくザックリした食感)、特製パン・パヴェ(フランス産全粒粉を使用し72時間熟成させて焼き上げたオリジナル)の中から選択できる。

大食漢やよほど空腹の場合を除いて、通常ならサンドイッチ一つで充分お腹いっぱいになる大きさである。


サンドイッチは注文を受けてから一つずつ手で作ってくれる。

目の前で新鮮な素材を使って作られたサンドイッチが美味しくないわけがない。


このような場所では、できれば時間をたっぷりとかけて、単に食事することだけでなく、優雅に過ごすことを楽しみたいものである。

 

とんかつ 大関

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ここはとんかつ屋としてはかなり大きな店だと思う。
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元々肉屋だったそうで「肉にはこだわりがある」と店長自ら言っている。

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1階には20人分のテーブル席と10人分のカウンター席、さらに2階にも約30人分ほどの座敷席がある。

湘南海岸まで歩いて行けるほどの距離であることもあって、この店は腹を空かしたサーファー達や近所の常連さん達でいつも混雑している。

そういう客を意識してか、あるいは元々そうなのか、とにかくここの料理はボリューム超満点である。 そこらのとんかつ屋に較べるとほんの少し値が高めだが、その思いはやがてすぐに払拭され充分に納得することになる。

最繁時には予約が必要なほど混雑しているようだが、今回私は運良く予約なしで入店できた。 それでもテーブル席は4~6人用の席を除き満席だった。 私はむしろ厨房の中の様子を見たかったので、躊躇なくカウンター席に陣取った。


大きな店だけあってスタッフの人数も多い。

レジ専門のおじいちゃんと持ち帰り物の袋詰め専門のおばあちゃん(たぶん創業者夫婦?)以外に、かつを揚げるおやじさんが二人、ご飯や味噌汁の盛り付け担当のおばちゃん、接客 / 配膳担当のおばちゃん、裏で野菜などの下準備をする若者、洗い物担当のおばちゃんなど、総勢10人くらいで分担しているようだ。

かつを揚げる「作業場」には小麦粉、卵、パン粉のトレーが整然と配置され、見ていると、かつの種類によって肉に小麦粉、卵、パン粉を塗す回数や順番が微妙に異なっているようである。

揚げ物をする油槽も複数あり、どうやらそれぞれ異なる温度に設定してあるようで、揚げるものによってそれらを巧みに使い分けている様子。

それらの作業をスタッフ全員が協調して整然とテキパキと遂行している様子は、見ていてとても気持ちが良く飽きないし、またこれから目の前に並ぶであろう料理への期待がふくらむ。


今回私はひれかつ定食(¥1,450)を注文した。
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料理が目の前に出されると、まず皿の大きさに圧倒される。 直径が25cmを軽く超えているのだ。

ひれかつ定食には直径7cmほどのひれかつが4つ。 キャベツは料理人のおやじさんの大きな手で鷲掴みにされ、皿の上に高さ15cmほどの文字通り「山盛り」にされる。
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味噌汁はデフォルトでトン汁が付くのが嬉しい。 しかも大根、人参、牛蒡などの具はいずれも大きな塊でいっぱい入っている。

これで満腹にならない筈はない。 値付けだけを見て高めだと思っていても、実物を見た瞬間に納得を通り越して「完食できるか?」という嬉しい不安に変わる。

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お隣さんが注文したミックス(海老フライとひれかつ)定食(¥1,450)もまた凄い。

その海老フライが巨大なのだ。 長さが17cmくらいもある海老が惜しげもなく2尾、さらに直径7cmくらいのひれかつが2つ。

それも完食するのは大変そうだ。

メニューには車海老フライ定食(¥2,900)や特大車海老フライ定食(¥3,600)などもあったが、それはいったいどれほど大きさなのであろうか? 想像するだけで満腹になりそうだ。


かつを食べると文字通り「サクサク」した衣と、それとは対照的に柔らか~いジューシーなひれ肉の歯ざわりが心地よい。

とんかつソースは特に濃厚でもなく、かつそのものの味を存分に楽しめる。

キャベツにかけるドレッシングはとんかつソースとは別に用意されている。 しかもそれはこの店オリジナルのようだ。 たぶん玉ねぎ、人参、レモンなどを調合したものであろうが、サッパリしていてキャベツの味をちゃんと引き出している。

海老フライにかけるタルタルソースも卵をたっぷり使った店のオリジナルのようだ。

口直しの沢庵もたぶんこの店で漬けたものだと思われる。

無心に食べていると「ご飯とキャベツはお代わりは何杯でも自由です」と後ろから声をかけられた。 大食漢三人衆なら大喜びだろうが、私にはデフォルトを片付けるのも苦しい。


大きなかつを食べたにも関わらず胃への負担はまったく感じられない。 ソースやドレッシングがサッパリしていたのに加え、かつを揚げるための油やラードなども質が良いものを適切に使っているのであろう。


いやはや昼間から満腹になっちゃって、この後どうしたものか・・

横浜ベイ・シェラトンホテル内にある「木の花」は私のお気に入りの場所である。


先日は席がなく寿司コーナーを試したが、今度こそ久々に懐石料理を食べようと思っていた。


ホテルのロビーに着いたところで、例によって、席の空き具合確認・予約をコンシェルジェにお願いしたところ、運良くホール席が空いていた。

前回も書いたが、ビルの8階にありながら、ホール席と個室からは日本庭園を望むことができ、味だけでなく雰囲気までも「和」の世界を堪能することができるのである。

ホテル内の施設であるから風流さでは他に譲るものの、味や接客や落ち着ける度合いなどを含め総合的に、私はここを一番気に入っているのである。


この日注文したのは次のとおり。

 季節の御料理がさね 楽コース :¥12,600
           木の花彩膳:¥7,350
           梅酒   :¥913
           ウーロン茶:¥640

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先附けから始まって、椀盛り、造里、八寸、口直し、焼き物、煮物、食事、水菓子と、飲み物を飲みながら歓談していれば、程よいペースで仲居さんが運んできてくれる。

こういう食事をすると、その繊細さに心が洗われ、季節の移り変わりすらも忘れていた自分に気がついたりもする。

このような機会を持つこと自体が非日常的になってしまっているから余計そう感じるのであろうが、懐石料理とは単なる食事にとどまるものでなく、一つの文化なのだと思う。

おじいちゃんの台所

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本牧に「おじいちゃんの台所」なる洋食屋があることは以前から知っていた。

コック歴50年というおじいちゃんが奥さんと二人でやっている店だそうであり、いつか行ってみようと思っていた。


今までなかなか見つけられずにいたが、ついに発見し、その味を堪能することができたので報告しよう。
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発見してしまえば、本牧食堂からは100mも離れていないということが分かった。 通りに面した店構えから、今までは花屋か何かだと思っていたところであった。

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店内はこじんまりとしていて、5人分のカウンター席と4人がけのテーブル席が3つほどしかない。

アットホームで皆の団欒の場的な雰囲気を好きになる客も多かろう。


この店はセルフサービスである。

手書きのメニューを見て料理を注文した後は、自分で水を汲み、フォークやナイフを揃え、サラダが付いている料理ならば自分でそれを盛り付けなければならない。


今回注文したのは、ビーフカレー(¥1,575)と和風ハンバーグ(¥1,365)。

どちらもサラダ付き。

ボウルに用意された数種類の野菜を適当に取り、数種類用意されているドレッシングの中から好みに応じて選んでかける。

全て自分でやるのだから、嫌いな野菜は取らなければいいし、量もどのようにも調整可能だ。

味はまぁどこにでもあるもの。 


厨房を見ると奥さんが料理している。

??おじいちゃんは・・テレビを見て笑っている・・あれ、何もしないのか? ここはおじいちゃんの台所では??

きっと、コック歴50年の腕は仕込みなどに揮っておられるのであろう。 そう理解しよう。


サラダを食べていると、ビーフカレーができあがったと声がかかったので、カウンターまで取りに行く。
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おぉぉ、これは凄い! カレーの上に巨大なビーフステーキがど~んと乗っているではないか!!

こんなカレーの盛り付け方を見たことがない!!

まずナイフでそれを切って一口頬張ると・・ジューシーで柔らかくて美味い!

これだけの肉の塊をこれほど柔らかくするには、きっとコック歴50年の技が活きているのだろう・・そう納得した。

肉の味がカレーともよく合って食が進む。 カレー自体スパイスが効いていて辛めであることもあって、ライスが少し足りないとすら思える。

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和風ハンバーグは直径10cmほどの肉の塊、これまたデカい!

色は濃いが味はそれほど濃くはないソースがまたその肉にピッタリ。 これまた食が進む味で、ライス一皿をペロリと食べられる。

けっして洗練された味ではないが、誰にでも美味しく食べられる味だと思う。


食器を返しに行くと、おばさんが会計してくれる。

支払いを済ませて、自然に「ごちそうさま~」と言う。

この雰囲気がいい。 こういう店が近くにある人は幸せだよ。


シチューも美味しそうだったし、ショーケースに並んでいるケーキも気になった。

ケーキはきっとオリジナルなのだろうから、次回ぜひ試したいものだ。

横浜駅西口に聳え立つ「横浜ベイ・シェラトンホテル」には日本料理の店として「木の花」が入っている。

店内にはホール席の他に、天ぷら、寿司、懐石それぞれのカウンター、さらにはかしこまった会席用に個室が用意されている。

ビルの8階にありながら、ホール席と個室からは見事な日本庭園を望むことができ、味だけでなく、雰囲気までも「和」の世界を堪能することができる。


さて、この日は人と会う約束があり、久々に懐石料理でも食べようと思っていた。

ホテルのロビーに着いたところで、まず、席の空き具合確認・予約をコンシェルジェにお願いしたところ、残念ながらホール席は既に満席とのとこだった。

雰囲気の良い店なので少しくらい待とうかなと思っていたところ、寿司コーナーには空きがありそちらはどうかと薦められた。

私は今までにホール席は何度か利用したことがあるが、寿司コーナーは未だない。 一瞬迷ったが、せっかく来たのだから試してみることに決めた。
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先日(2/9)桜木町の寿司屋で残念な思いをしたことが脳裏を過ぎったが、ここは超一流ホテルにある日本料理店の寿司コーナーだ。 味や雰囲気で後悔する筈がない!
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その辺にある寿司屋では、酢や消毒剤のむせかえるような匂いがする店がよくあるが、ここではそんな匂いは一切感じられない。 当たり前だが肝心なことだ。

案内されるままカウンター席に座り、梅酒と日本酒(飛良泉)を注文し、後は板さんに「お任せ」だ(飲み物のメニューしかないから、そうとしか注文しようがない)。 勘定もお任せならいいのだが、残念ながらそれは私の担当である。


苦手なモノを聞かれそれに答えれば、後は板さんが程よいペースで握ってくれる。
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かわはぎの肝醤油、タコから始まって、この日板さんが握ってくれたのは、ひらめ、赤いか、中トロ、赤貝、平貝、あわび、車海老、甘えび、明太子巻き、うに、こはだ、穴子、ホタテ、玉子。

魚介類をそれほど好きでない私であるが、どのネタもたいへん美味しくいただくことができた。

どれも醤油を付けるのが憚られるほど、素材そのものが新鮮で美味しい。 赤貝やいかなど、噛み切れないようなことはけっしてなく、それでいてコリコリ感が損なわれることなくもなく、素材本来の味がストレートに伝わってくる。 当たり前だが、これがちゃんとできていない店は多い。
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私が特に気に入ったのは、穴子の柚子塩。 今までタレでばかり食べていたが、この方がさっぱりしていて穴子本来の味を楽しめると思う。

「しゃり」がそれほど大きくないので、中には40カンも食べる人もいるらしいが、私には上記が限界である。

それでも今回のお勘定は¥30,000超! グルメの鉄人シリーズ始まって以来の贅沢と支払いに万歳!! まっ、たまにですから・・

La Maree de CHAYA

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窓の外に目をやれば、日差しを受けて眩しく輝く海面と、季節に関わりなくウィンド・サーフィンなどのマリン・スポーツを楽しむ姿や、沖を往くヨットなどが目に飛び込んで来る。

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午後のティータイムあるいは夕食などを親しい友人と過ごすには、ここは最高の場所だと断言できる。

最近有名になってしまい、私が今回行った時のように、オバサン達が大勢やってきて気分を害する時もあるが、運良く店内の窓(海)際に陣取ることができれば、自分達だけの世界に容易に浸ることができる。


そんな風情の中で楽しむ食事は、本来の味以上に美味しく感じる。
そして、楽しく過ごした時間はもちろん、「いつかまた来たい」という何にも代えがたいお土産までも持って帰ることができるだろう。


今回私が注文したのは次の通り。

パン:¥300
ラ・マーレ名物、鮮魚のお刺身サラダ:¥2,100  salad.jpg
柔らかい骨付小羊肉の網焼き、新鮮な温野菜添え:¥2,940  kohitsuji.jpg
デザート(ケーキ2品):¥600  dessert.jpg
カスタード・プリン:¥400  purin.jpg
カプチーノ:¥600  cappuccino.jpg

他に飲み物など、合計¥9,320也。


味そのものは並以上ではあるが特に絶賛するほどでもないと思う。 しかしここには、他ではけっして味わうことができない雰囲気がある。

親しい友人達と、ゆったりとそれを楽しみたいものである。

Hard Rock CAFE(横浜店)

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1971年にイギリス・ロンドンから始まり、今では世界33ヶ国の主要都市に100店以上を展開するHard Rock Cafe。

日本では六本木、上野、横浜、名古屋、大阪、USJ内、福岡に店がある。

あまりにも有名なので、既に行ったことがある人もいるだろう。

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店内には、ミュージシャンの記念品などが博物館のように飾られている。

ところどころに設置されたディスプレィにはミュージシャンのプロモーションビデオやコンサート映像が映し出され、大音響のロックをBGMとして、ボリューム超満点のアメリカ家庭料理を楽しむことができる。

当然ながら、外国人の姿も多い。

アメリカン・レストランであるから、来店時に誕生日の客には、花火が弾ける超特大のパフェがサービスされ、店のスタッフ総出でハッピィ・バースディを歌ってもらえるのは、言うまでもない。



私がよく行くアメリカン・レストランとしては、ここの他にも既に紹介したT.G.I. Friday'sがある。

私が見るところでは、T.G.I. Friday'sの方がよりカジュアルっぽいと思う。 Hard Rock Cafeの方が店内により多くの飾りがあるのだが、それらがまさに博物館的に整然と施されていると思う。

どちらにもそれぞれの良さがあるのだろうが、私個人的にはT.G.I. Friday'sの方が好きだな。


メニューには、どちらの店にも似たような料理が並び、そのボリュームもまたどちらも超特大=アメリカン・サイズである。

今回注文したのは次の通り。

 - ジャンボ・コンボ:¥2,800
 - ベーコン・チーズバーガー:¥1,700
 - ストロベリー・ダイキリ:¥1,200
 - ダイエット・コーク:¥400

上記に5%の消費税と10%のサービス料を含めて、合計¥7,045也。



料理については今さら詳しく説明するまでもないと思うので、簡単に記しておく。
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ジャンボ・コンボとは、人気のアペタイザーである次の5品の盛り合わせである。

 - サンタフェ・スプリングロール
 - オニオン・リング
 - トュペロ・チキンテンダー
 - チキン・ウィングス
 - ポテト・スキン

これにバーベキュー、チリ、チーズ、サワークリームの4種のソースが付く。

量が日本人3人前くらいあるので注意が必要。 大食漢三人衆は・・どうかな、きっと一人で完食できるだろう!?

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ベーコン・チーズバーガーは5インチほどある肉とチーズ、ベーコン、レタス、トマト、オニオンをパンズに挟んで豪快に食べるもの。

大食漢三人衆には問題ないが、普通の日本人なら二人前くらいの大きさ。

そのままでも美味しいが、マスタード、ケチャップ、胡椒を好みに応じて加えれば、満足間違いなし。

チーズとして、アメリカン、スイス、チェダー、モントレージャック、ペッパージャックから選択できる。



味は良くも悪くもアメリカン。 T.G.I. Friday'sの方が全体的に少しだけ濃い目かな。 これまた個人の好み次第。

いずれにしろ、これらの店に数分いれば、アメリカン気分を堪能できること間違いなし。

たまには皆も555!

 

珊亜呂波(サンアロハ)

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店の前には松明の火が燃え、店内にはハワイアン・ムードが溢れている・・どこかで聞いたフレーズ。
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そう、鎌倉の珊瑚礁・・だが、ここは珊瑚礁ではない。

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今回訪ねたのは、その姉妹店である珊亜呂波(サンアロハと読む)である。

ここは、かつて珊瑚礁で修行したシェフが独立して開業した店である。 ここ横浜大桟橋の近くに本店を構え、今では渋谷道玄坂に2号店があるという。


メニューを見ると、珊瑚礁とよく似た構成になっている。

今回注文したのは次の通り。

 - アロハサラダ:¥1,575
 - カレー・ピラフ:¥1,365
 - ロコモコ:¥1,050

上記に飲み物を付けて、合計¥5,250。

いずれも珊瑚礁と同様のボリュームであり、普通なら一人で食べるのは困難である。

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アロハサラダには牛肉のスライスを秘伝のタレで焼いたものに、レタス、人参、キュウリを混ぜ合わせて、焼き肉サラダ風にしたもの。

秘伝のタレの成分は何だかよく分からない。 たぶん洋モノの調味料や香辛料をたっぷりと使っているのであろう。

レタスや人参などにかかっているドレッシングは珊瑚礁と同じ味。 ほっとするね。

ガーリック・トーストまで付いていたが、そこまで手(腹)が回らなかった。

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カレー・ピラフはTVで紹介されたといい、自慢の一品だそうだ。 食べてみれば納得の味。

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ロコモロは知っての通り、ハワイのローカルフードである。

ここでは、ライスの上に直径12cmくらいのハンバーグと目玉焼きを載せ、それにソースをかけてある。

事務所の前に売りに来るものと比較する目的もあって試してみたのだが、結果は・・美味いじゃん。

売りに来るものはソースがかかり過ぎていて、食べる前から敬遠してしまうが、ここのはそんなことはない。 むしろ、食べ進むうちに「もっとソースを」と言いたくなるほどである。

ソースは単なるデミグラスソースではない。 これにも何か分からないが、洋モノの調味料や香辛料がたっぷり使われているようだ。

個人的にはハンバーグにもう少し塩、胡椒を効かせた方がいいと思うが、まぁいいだろう。


取材目的もあり、いつもあれこれと注文してしまうのであるが、さすがに今回は散々後悔する結果となった。

いくら大食漢三人衆でも、これら全てを完食することは困難だろう。


この店の近所にある駐車場を利用していれば、会計の際に申告することにより、飲食料金から駐車場1時間分を差し引いてくれる。

満腹で頭の回転が鈍っていたが、その配慮は大いに嬉しかった。
(今回は結果的に駐車場料金はタダだった!)

洋食 梅香亭(ばいこうてい)

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ありゃ、もう閉店しちゃったかな? 看板の灯りが消えている。
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(後で分かったことだが、看板の照明はもう何年も前から切れたままのようだ)

いちおう店の前まで行ってみると・・店内の様子は直接には見えないが、灯りは点いている。 

建てつけが悪くなった木製の扉を軽く押してみると・・どうやら鍵はかかっていないようだ。 そのまま力を入れて、さらに扉を押す。

灯油ストーブが煌々と燃えているのが目に入った。 さらに奥の方へ視線を移すと、愛想の悪そうな女が仁王立ちになってこちらを見ている。

「まだ開いてますか?」「やってますよ」・・なんだ、やってるじゃないか、愛想のない奴だな・・


ここは関内、横浜スタジアムのすぐ傍、みなと大通りに面している。 もう随分前に、ここに古めかしい洋食屋があるのを発見していたのだが、訪れる機会がなかった(忘れていた)。

今回ふと思いついて寄ってみたというわけだ。


席に着いて改めて店内を見渡す。 赤いビロードの椅子に白いカバー、使い込まれて表面がテカテカになった幅の狭い木製のテーブル、壁にかかっている写真やポスター等々、まるで50年以上は時間が止まっているのではないかとすら思えてくる。
(創業は大正12年だそうだ!)
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さらによく見ると、奥の椅子には、Kang Lu (という名の同僚)によく似た男が座っている。 その服装からすると、そいつは料理人とも思えるのだが、私を気にするでもなく、12インチ程度の安っぽいテレビ受像機に見入っている。 やる気あんのか??

そして厨房の入り口と思しき辺りに、白髪のオバサンが立っている。 この人はニコニコしている。 あぁ、この人が作ってくれるのか、それなら安心だ。


さきほどの女は、相変わらず仁王立ちでこちらを見ている。 早く決めろってか? メニューは・・テーブルには置いてないし・・あぁ、この壁に貼ってあるやつか。

それほど品数は多くないのだが、どれも懐かしいものばかりで、少し迷ってしまう。 ・・っと、いけねぇ、あの女が睨んでいるぞ(そう思えた)。

ポーク生姜焼(¥1,100)とライス(¥100)、さらに頑張ってハヤシライス(¥580)も注文してみた。 やれやれ・・

相変わらず、男はテレビ受像機に見入っている。 客でないのは分かったが、こいつはいったい何なんだ?


奥の方からジュゥジュゥと音がするのを聞きながら、10分ほど待っていると、ポーク生姜焼、それからハヤシライスが出てきた。

う~ん、懐かしい匂い。 まさに家庭料理って感じ。

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ポーク生姜焼には大きな肉の塊が二切れ入っている。

ナイフで切ろうとすると、テーブルがテカテカになっているものだから、皿が滑って、なかなかうまくいかない。 水平方向の力よりも垂直方向の力を強めに加えながら、切る必要がある。

味は・・濃いめだが美味しい! 生姜の味が過ぎることなく、ほど良く付いている。

甘めのソースもいける。 これは日本酒の代わりにみりんを使っているのだろう。

ライスは皿に山盛りになって出てくる。 生姜焼の味が濃いめだから、誰でもこのくらい食べてしまうのだろう。

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ハヤシライスは多めのライスの上に、これまた味の濃そうなハヤシがドサッっとかかっている。 具は肉と玉ねぎだけ。

味は・・甘さを感じる。 通常はトマトを煮込んだことによる酸味があるのだが・・玉ねぎを飴色になるまで煮て、隠し味としてみりんを加えているようだ。

こういう味もいいね。


ここはまさに町の洋食屋。

私がよく行く本牧食堂と較べると、あそこは料理人として経験を積んだオジサンが作る洗練された味であるあるのに対し、ここはもう本当に素朴などこにでもいそうな母親が作る味というところか。

本当に、何もかもが懐かしい母親の味! 思わず、おかぁちゃ~んと叫びたくなる!?


大食漢三人衆でも満足できるほどのボリューム、美味しくて郷愁を誘う味、それでいて一品¥1,000程度と手頃な価格、いずれもの文句つけようがない。

店に入る瞬間には少し勇気が要るが、一度慣れてしまえば、誰でも通いたくなる店だと思う。

こういう店が近くにあるといいな。

本牧食堂

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「あっ、ここの料理は美味いわ~」店に入った瞬間、そう直感した。
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子供の頃、外で暗くなるまで泥まみれになって遊び、腹をすかして自宅の玄関を開けた時、なんともいえぬいい匂いが鼻をくすぐる。

それだけでホッとした気持ちになり、一日の疲れも忘れてしまう。

そんな記憶が誰にでもあるだろう。


ここ、本牧食堂はまさにそんな店である。
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古めかしい構えの入り口を入れば、次の瞬間には誰にとっても懐かしい昭和前期にタイムスリップする。

テーブル、イス、窓、カーテン、働くオバサンやオジサン等々、何もかもが懐かしい。

こんな店の料理が美味くない筈がない!


メニューの表紙に書いてある次の言葉がまた気分を盛り上げる。

サア、イカウ。
ケフモタノシク、ヨコハマホンモク。
老若男女ノイコヒニピツタリ。
ゴ覧ノタウリ、気軽ナオ店デスヨ。

メニューを開くと、そこにも郷愁を誘う絵や料理が並んでいる。

一度に全てを食べれないと分かっていながら、ついついあれもこれもと注文してしまった。

 - 野菜サラダ:¥650
 - クラムチャウダー:¥500
 - ドミかつどん (漬物・みそ汁付):¥980
 - チキンの和風マヨネーズ焼き(ライス別):¥830

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野菜サラダには、レタス、サニーレタス、大根、人参、トマト、貝割れ大根、餃子の皮を細く切って油でカリカリに揚げたものが入っている。

まぁごく普通のサラダなのだが、そのドレッシングが気に入った。

サラダ油をベースとして、醤油、玉葱の擦り下ろし、レモン汁を加えた、昔ながらの懐かしい味を出している。

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クラムチャウダーには、浅蜊、しゃが芋、人参、玉葱、トマト、パセリ、パプリカが入っている。

パセリとパプリカは見た目を美味しく見せるために振りかけられたもので、市販の調味料売り場でビンに入って売っているものと思われる。

このスープは、きわめてまろやかなトロ味が絶妙で素晴らしい!
このようなトロ味のあるスープには、そうそうお目にかかれるものではない。 私が今までに食したスープの中でも最高の部類だと断言できる。

このトロ味の元は牛乳であろうが、牛乳単独で塩味にしているのではなく、まずホワイトソースを作り、それを仕上げに加えているからだと思われる。

※仕上げに入れるのは、ホワイトソースは煮込みすぎると焦げ付きやすく、白い色が失われて茶色になるためで、けっして煮込んだりしないのである。

ホワイトソースを入れすぎトロ味が強すぎると、クラムチャウダーを通り越して、浅蜊入りのホワイトシチューになってしまう。

ほど良いトロ味がシェフの腕なのであろう。

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チキンの和風マヨネーズ焼きは、ソテーしたチキンに白髪ネギと青ネギが乗っている。 付け合わせは、潰さずスライス状にしたマッシュポテトにパプリカとパセリが振りかけてあるもの、人参のグラッセ、ほうれん草のソテー。

ソースはオーソドックスな醤油とウスターソースだと思うが、チキンに塗ってあるマヨネーズが絶品である。

たぶん牛乳または生クリーム(泡立てていないもの)でまろやかにしたマヨネーズに、洋練りガラシが少々混ぜてあるのではないかと思われる。 これまたシェフの研究の成果であろう。 素晴らしい!!

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ドミかつどんは、白いご飯にキャベツを敷き、その上に薄焼きのロースかつを乗せ、ドミグラスソースをかけ、青ネギを散らしたもの。

ドミグラスソースであるから、トンカツソースやステーキソースほどの濃厚さやウスターソースほどの濃い味はないが、さっぱりして懐かしい味である。

濃い味が好きならば、食卓の上に置いてあるソースをかければいい。


お味噌汁の具は定番のワカメと豆腐、青ネギ。 沢庵ときゅうりの漬物が添えてあるのが嬉しい。


一通り食べてみて、店に入った時の直感は正しかったと確信した。

しかもこれだけ食べて、¥3,318(欲張って二人分注文したからであり、一人分なら実質¥1,500程度だろう)。

いつでも誰でも気軽に美味しいものを食べられて、超満足できること間違いなし。

この店には今後も何度か通い、他のメニュー、特に牡蠣フライやサイコロステーキ、ポークソテーなどを食べてみたいと思う。


誕生会などで自宅に友人を招いた時など、皆が「美味しい」と言いながら、自分の母親の手作り料理を食べるのは嬉しく、鼻高々な気分になったものだ。

この店を誰かに奨めたり、あるいは連れて来ることは、遥か昔のそういう気分を彷彿とさせてくれ、古き良き時代を振り返る絶好の機会となるだろう。

今後もこの店がこの味を守り続けて繁栄することを願う。