イタリア、ミラノに本社があるSIAE社の社員食堂を取材する機会に恵まれたので紹介 しよう。 そう、ヨーロッパのイタリア、ファッション発信地のミラノ! その辺のイタリア料理屋ではないぞよ! 打ち合わせのため同社を訪問した私は、昼食時には社員食堂に案内された。 社員食堂といっても一般の社員がワイワイ・ガヤガヤと食べている場所ではなく、 訪問者用に設けられた小部屋である。 その小部屋には4〜8人用のテーブルが4席ほど用意されており、この日は私達の グループと別の訪問者一行の2組がその部屋で昼食を摂った。 小部屋の一角は全体が大きなガラス張りになっており、落ち着いた雰囲気の中で、 外の緑を楽しみながら、食事を楽しめるようになっている。 イタリア産のワインを飲みながら、あるいはグリッシーニ(スティック状のイタリア 独特のパン)を頬張りながら和やかに歓談していると、やがて食堂のオバチャンが 料理を運んできてくれた。 まずはアンティパスト(前菜)、この日はメロンとパルマハム。 ほぉぅ、これはこれは・・社員食堂でこんなものを喰えるとは! フルーティなメロンとパルマハムがよく合っている。 パンもワインも進む・・ 次はプリモピアット(日本風に言えば一の膳)であるパスタ。 味はシンプルな トマトソース。 普通に美味しい! この「普通」が難しい。 セコンドピアット(二の膳)は、ビーフ・ステーキ。 焼き方はウェルダンっぽい ミディアムで、味は極めてシンプルで肉そのもの。 肉が大きいので、食べ終わる 頃には少し味に飽きてくる。 パスタもステーキも量が多い。 残念ながら私はステーキを半分くらい残してしま ったが、現地の人達はパンもワインも食べながら、平気な顔をして完食! ドルチェ(デザート)を食べる余裕はないので、コーヒーのみ。 コーヒーはやはり エスプレッソ。 これまた「普通」に美味しい! エスコートしてくれた人(今回訪問した相手)に聞いたところ、料理自体は一般の 社員が食べているモノと全く同じそうである。 社員食堂と聞いて期待していなかった、というより諦めていたのだが、それは見事に 裏切られ、それどころか普通に期待していても充分以上に満足できたのである。 (だってエボリウムやアルカテルの食堂はムチャクチャ不味かったし、富士通だって 似たようなものだし、YRPにいたっては豚の餌だったもの・・) 社会に出て20数年、これだけのものを食べれる社員食堂に、私は初めてお目にかかった。 これなら、毎日利用することに何の問題もない。 しかも、私は招待飯につきタダであったが、同じメニューを一般社員が食べてもなんと \500以下というのだから驚きである! 味といい値付けといい、どこかの食堂には見習って欲しいものである。 いやー、やっぱり食事のレベルが高いと仕事の捗り方も違いますわぁ!