先日(11/13)は、えらく不味いものを喰ってしまったので、口直しが必要じゃ。 味覚をニュートラルに戻すための口直しじゃから、あまり刺激がないものが望ましい。 そうじゃな・・おぉっ、粥か! 今宵はお粥を食べるとしよう。 粥といえば、横浜中華街の謝甜記(しゃてんき)じゃな。 他に考えようがない。 中華街にはつい最近来た気がするが・・まっ、いいか。 実は先日も謝甜記に取材に行く予定だったのだが、閉店していたため、急遽店を変えた 経緯がある。 今日はやっているかなぁ〜?? いつもの駐車場に車を停めて、店に向かって歩く。 おっ、看板に灯が点いている。 よしよし・・ ・・ガ〜ン! 「本日は閉店しました」だと〜! ぬぁにお〜。 うん、営業時間は 8時30分までだと〜。 あれま、確かにワシの時計は8時30分を指しておる。 うぬぬ、不覚じゃぁ〜。 さすれば、貮号店はどうか? よし、行ってみるだべ。 まだ看板に灯が入っているが、安心はできぬ。 うぉっ、今まさに「営業中」の札を裏返 そうとしているではないか! えぇ〜ぃ、怯んではならぬ、突撃じゃぁ〜! 「もう閉店なの?」「・・まだいいですよ」「ラッキー!」 というわけで、今回は謝甜記の貮号店へ無理やり滑り込みセーフでの取材とあいなった。 いや、もしかしたら、アウトだったかも・・ まっ、とにかく、注文したんじゃから、こっちの勝ちじゃろう。 まっ振り逃げってとこかな。 今回注文したのは次の通り。 - 鶏蛋粥 (たまごかゆ) :¥578 - 貝柱粥 (かいばしらかゆ) :¥840 - 蝦肉春捲 (エビとマヨネーズの春捲き) :¥315 - 小籠包 (スープ入りまんじゅう) :¥630 上記合計¥2,363也。 ※味に飽きると思ってハーフサイズを2品注文したのだが、私にとってはハーフ  サイズを食べるのがやっとであった。  大食漢三人衆には通常サイズで問題なかろう。 鶏蛋粥も貝柱粥も、見た目には差がない。 中に入っている具(落とし卵と直径3cmくらいの 貝柱数個)だけが違うようだ。 どちらにも、細かく刻んだ青ネギとチャンツァイ(香菜)、油条(中華揚げパン)が散らしてあり、 さらに醤油に付けられた白髪ネギ(白ネギの千切り)と搾菜が付いている。 この醤油は「生抽王」 という中国ではポピュラーなものらしい。 厳密には、鶏蛋粥の方が若干塩味が濃いような気がするが、たまたまなのかもしれないし、貝柱 から出た水分により薄まったのかもしれない。 いずれにしろ、その差はごくわずか。 アッサリした塩味の粥をベースに、好みの素材をほんの少し入れるだけで、こんなに美味いもの ができるのかと、改めて納得するやら感心するやら。 薬味を加えれば自然と食が進むし、食欲がない時にでもそれなりに食べることができるのは、 やはり我々が米を主食とする人種であるからであろう。 この店のお粥は鶏を丸ごと一羽、貝柱、乾燥牡蠣を使って、時間をかけて、米が半透明に花状に 弾けるくらいまで煮込んでいるそうである。  そうして煮込んだ粥に、メインとなる素材(卵や貝柱など、他にも魚や肉やレバー等々多数あり) を合わせて食卓に提供するようである。 蝦肉春捲きの皮が変わっている。 春雨の細かいもの、または米を粉状にして練ったものだと思うが、 それを千切りにし、巻いて揚げたものが使われており、よくある春巻きとは違う食感が得られる。 具としては、蝦、イカ、プラス何かが入っている。 「何か」とはシャキシャキする歯応えとじゃが芋 のような食感があり、筍のようにも思える。 もしかしたら、クワイかも? 小龍包は、豚挽き肉と生姜をよくこねた団子を餃子や春巻きに使われる皮に包んだもの。 食べると 何とも言えぬ美味いスープが滴り出てくる。 こりゃ美味い! どうやら、皮にゼラチンを塗っているのではなかろうか。 蒸すことによりゼラチンが溶けて肉汁と よーく絡んで、このようなスープが出来上がるのだと思われる。 こうして、今宵、ワシの味覚は復活した。 よしよし、また明日からグルメの旅に出ようではないか。 画像は、鶏蛋粥(左)と、小龍包(右)をアップ。 他の料理については、ギャラリーを参照されたい。