本牧に「おじいちゃんの台所」なる洋食屋があることは以前から知っていた。 コック歴50年というおじいちゃんが奥さんと二人でやっている店だそうであり、 いつか行ってみようと思っていた。 今までなかなか見つけられずにいたが、ついに発見し、その味を堪能することが できたので報告しよう。 発見してしまえば、本牧食堂からは100mも離れていないということが分かった。 通りに面した店構えから、今までは花屋か何かだと思っていたところであった。 店内はこじんまりとしていて、5人分のカウンター席と4人がけのテーブル席が 3つほどしかない。 アットホームで皆の団欒の場的な雰囲気を好きになる客も多かろう。 この店はセルフサービスである。 手書きのメニューを見て料理を注文した後は、自分で水を汲み、フォークやナイフ を揃え、サラダが付いている料理ならば自分でそれを盛り付けなければならない。 今回注文したのは、ビーフカレー(画像左)(¥1,575)と和風ハンバーグ(画像右) (¥1,365)。 どちらもサラダ付き。 ボウルに用意された数種類の野菜を適当に取り、数種類用意されているドレッシング の中から好みに応じて選んでかける。 全て自分でやるのだから、嫌いな野菜は取らなければいいし、量もどのようにも調整 可能だ。 味はまぁどこにでもあるもの。  厨房を見ると奥さんが料理している。 ?おじいちゃんは・・テレビを見て笑っている・・あれ、何もしないのか? ここはおじいちゃんの台所では? きっと、コック歴50年の腕は仕込みなどに揮っておられるのであろう。 そう理解 しよう。 サラダを食べていると、ビーフカレーができあがったと声がかかったので、カウンタ ーまで取りに行く。 おぉぉ、これは凄い! カレーの上に巨大なビーフステーキがど〜んと乗っている ではないか! こんなカレーの盛り付け方を見たことがない! まずナイフでそれを切って一口頬張ると・・ジューシーで柔らかくて美味い! これだけの肉の塊をこれほど柔らかくするには、きっとコック歴50年の技が活きて いるのだろう・・そう納得した。 肉の味がカレーともよく合って食が進む。 カレー自体スパイスが効いていて辛めで あることもあって、ライスが少し足りないとすら思える。 和風ハンバーグは直径10cmほどの肉の塊、これまたデカい! 色は濃いが味はそれほど濃くはないソースがまたその肉にピッタリ。 これまた食が 進む味で、ライス一皿をペロリと食べられる。 けっして洗練された味ではないが、誰にでも美味しく食べられる味だと思う。 食器を返しに行くと、おばさんが会計してくれる。 支払いを済ませて、自然に「ごちそうさま〜」と言う。 この雰囲気がいい。 こういう店が近くにある人は幸せだよ。 シチューも美味しそうだったし、ショーケースに並んでいるケーキも気になった。 ケーキはきっとオリジナルなのだろうから、次回ぜひ試してみたいものだ。