「自然式食堂」とは、自然指向の料理を出すということであろう。 テーブルの上に次のような標語が置かれている。 「有機や特別栽培の野菜を提携農家に委託しております。無添加の調味料を使い自然 の味を生かした体に優しいお料理をめざしております。季節の野菜をお楽しみ下さい」 この店はバイキング形式となっており、一部のデザートやアルコール類を除いて、全 ての料理や飲み物を一人\2,400で食べ放題で楽しむことができる。 昼食や夕食の時間帯ともなれば、店の前には長い待ち行列ができるほどの人気振りで ある。 料理が並ぶコーナーには数十種類の惣菜、デザート、飯類、汁・スープ、お茶・ジュ ース・コーヒー・紅茶などなんでも揃っており、それら全てに「有機野菜の〜」とか 「有機栽培の〜を使った」という枕詞が付く。 ないものは果物だけ。 果物は鮮度を保つのが難しいからではなかろうか。 惣菜は和食が中心だが、ドリア・パスタ・ピラフなどもあり、大人だけでなく子供も 楽しめるようになっている。 味付けはどれも適度な薄味。 濃い味付けに慣れた人は物足りないと感じるかもしれ ないが、自然志向の店なのだからそれでいいだろう。 飛び抜けて美味いわけではないが、どの料理も誰もが納得できるだけのレベルにはある ようだ。 まぁしかし、食べ放題とはいえ、一人当たり\2,400は高いと思う。 個人的にはせい ぜい\1,500くらいと思うのだが・・ 取り皿があまり大きくないので、多くの種類を一度にタップリと載せるには無理がある。 少しずつ自席に持ち帰って食べている内に満腹感が広がり、結局それほど多くの種類 を試すのは難しい。 バイキング形式だからとはいえ、ガツガツと腹一杯食べたい人にはこの空間は向いて いないだろう。 「ヘルシーさを気にする人が気の合う仲間とゆったりとした時間を過ごす空間」と解釈 すれば納得できると思う。 現在この店は横浜の他に銀座、羽田空港など全国に6店ほどあるようである。 自然志向 ブームに乗って、これからさらに増えていくことであろう。 それにしても、\2,400分しっかり食べて帰る人がどれほどいるだろうか??? 手の込んだ料理はないから作るのは簡単だろう。 営業時間中は決まったレシピで決ま った手順を単純に繰り返すだけで済む。 どの料理も、並べればアッという間になくなってしまう。 閉店間際、作るのを止める タイミングを見誤らなければ、残るものもわずかだろう。 自然志向故のコスト高もあろうが、もう少し値付けを考えても良いのではなかろうか。 by mr.G レベルが低すぎたためこのコーナーには載せなかった(「なんじゃこりゃ!」シリーズ参照)が、数カ月前に入った焼き肉バイキング(一人\2,900でロクな食べ物が一つもなかった!)と比較すれば、\2,400で自然志向でこの味は雲泥の差(というか焼き肉バイキングが酷過ぎる!)である。