今年になってからこの店の料理人やスタッフが変わったことは既にレポートした通りで ある。 以前のオジサンとオバサンはどうしたのか? あの素晴らしい味はもう二度と堪能でき ないのか? ずっと抱き続けていた疑問に答えを見つけるべく、再び本牧食堂に足を運 んだ。 店に入ってまず確認する。 やはりオジサンとオバサンはいない。 残念だが、いちおう次の通り注文した。 合計¥3,100也。  - シャキシャキ大根サラダ:¥500  - ビーフシチュー:¥1,200  - ミックスグリル:¥1,200  - ライス:¥200 サラダは、名前の通り大根のシャキシャキ感が心地好い。 ドレッシングは出来合いの モノでなく、この店で調合して(作って)いるものと思われる。 ビーフシチューを皿に盛り付けるのは新鮮だが、保温の面では不利だと思う。 実際、 食べている間に、料理の温度がどんどん下がってしまった。 ビーフシチューはやはり 常にアツアツで食べたい。 ミックスグリルはビーフ(ハンバーグ)とポークとチキンのミックス。 チキンは塩と胡椒 のみのシンプルな味付け。 ポークにはデミグラス系のソースがかかっている。 このソースもまた、この店のオリジナルだろう。 料理人は違うが、どれも普通以上に美味しい。 それだけでもこの店に通う価値はあると 思う。 しかしオジサンの味を知ってしまった私には満足できない。 会計の時、オジサンとオバサンのことを聞いてみたところ、「辞めて、静かに暮らして いる」由。 本人の意志を尊重するしかないが、それにしてもあれほどの料理の腕が奮わ れないのは、寂しい限りである。 私が初めてこの店に来た時のレポートの末尾に書いた。 >今後もこの店がこの味を守り続けて繁栄することを願う。 残念ながらその願いは叶わなぬことになった。 今となっては、オジサンとオバサンに感謝しつつ、二人が平穏に暮らしてくれることを願う ばかりである。