今回は第二回大会の取材第三弾として、九州宮崎とんこつラーメン「日向屋」を紹介 しよう。 とんこつラーメンと謳っておきながら、塩ラーメンや味噌ラーメンもあるという。 何を売りにしたいのかと思いながら、私は煮玉子入りラーメンと餃子を食べることに 決めた。 食券の自動販売機には煮玉子入りラーメンのボタンがなく一瞬??となったが、周囲 を見回すと、煮玉子(¥100)とラーメン(¥680)の食券を別々に買わなければな らない旨書いてあった。 ラーメン一杯が¥780! 他所の店に比べればマトモっぽい値付け。 餃子も¥350だから、まぁいいだろう。 ただし美味ければだが・・ ラーメンが出てくるのを待ちながら厨房の中を観察していると、ここではオッサンが 麺を茹で、もう1人のオニイチャン(店長のようだ)がトッピングなどを盛り付ける分 担となっている様子。 私が見せに入った時に(賄い?)ラーメンを食べていたオバサンは給仕担当のようだ。 待つこと5分くらいでラーメン(画像左)が出てきた。 少し小振りのドンブリに小さめのチャーシュー4枚くらい、半分に切られた煮玉子が 2つ、シナチク、ネギ、もやし、海苔1枚が添えてある。 麺は太めのストレート。 とんこつに太めの麺とは珍しい。 スープは豚骨というより味噌ラーメンのような色をしている。 では食べてみよう。 とんこつと聞いて期待していたのだが、残念ながらコテコテの豚骨ではない。 豚骨 の味も感じられるのだが、それ以上に味噌と醤油の味を感じる。 不味くはないが、絶賛するほどでもないと思う。 太めの麺はやや硬め。 個人的にはもう少し柔らかくてもいいのではないかと思う。 具の味はスープの味に抑えられてか、あまり感じられない。 水を一口飲んで口の中をニュートラルにした状態でチャーシューなどを頬張ってみる と、それなりに味がするのだが、スープが絡んだ状態で食べると具本来の味が消され てしまう。 チャーシューのトロトロした舌触りが感じられるだけに、惜しいと思う。 本来の味が消されることについては、煮玉子など他の具についても同様。 一方の餃子(画像右)はどうか。 見たところ、ニラやニンニクは入っていないようだ。 その代わりにキャベツの切れ 端が入っている。 これはこれで子供にでも好まれるかもしれないが、ニラとニンニクが効いてジューシ ーな餃子が好きな私には物足りない。 確かに豚骨の味は感じられた。 しかしそれ以上に醤油や味噌の味が感じられるのも 事実である。 豚骨好きで醤油嫌いの私は、残念ながらここを贔屓にすることはできそうにない。 もしかして甲子園の第二回大会ってどこも二軍なのか? 店を出て思わず唸ってしま った。