久しぶりにラーメンを喰うことになった。 しかし目当てにしていた店が閉店だったため、結局はその近所の無名の店にはいること にした。 軒先の大きな看板には「とんこつラーメン 千家」と大きく書かれているが、よく見る とその右下には「姉妹店 濱壱家」と小さく書いてある。 これを左から右へ順番に読むと「とんこつラーメン を喰わせる千家という店の姉妹店 である濱壱家」となり、つまりこの店は「濱壱家」である筈だ。 にもかかわらず「千家」という文字が看板の中心にデカデカと位置し、さらに「濱壱家」 という文字は「千家」よりはるかに小さい。 文字の位置や大きさから考えると「千家」というのが店名と言えなくもない。 うむむ訳が分からぬが、まぁどっちにしろ家系なのだろう。 「どっちでもいいや」と いう気分で店に入る。 注文したのは、ネギチャーシューメン、\1,000。 ラーメンに\1,000とは、どう考えて も高いと思える。 そもそも価格に見合うだけ美味いラーメンが存在するのだろうか? 券売機で買った食券を手渡す時に、麺の硬さなどを指定できるようだが、面倒なので全 て「普通」にした。 出てきたものには、おびただしいほどのネギがトッピングされている。 それを退かす と、ほうれん草、チャーシュー、煮玉子が見えてくる。 「ネギチャーシューメン」なのだからチャーシューの数は多くなければならない。 一、 二・・・ほほぅ、八枚くらいは入っている。 まぁいいだろう。 味は・・家系=醤油味が強いと思っていたら、さに非ず。 醤油味をあまり感じない。 その代わり、ゴマの風味などにより、ずいぶんマイルドな感じ。 所詮は家系なのだが、醤油味が前面に出ていないため、これなら私にも好感が持てる。 チャーシューはトロトロしていて、味もまぁまぁ。 全体的に、まぁいいんじゃない。 へぇー、こんな家系もあるのねって感じ。