今日最後の場所は青野原大橋から国道413号線を西に少し行き、道志川のほうへ逸れた ところだ。 西野々を過ぎて道が大きく蛇行した後に右折。の予定が、蛇行が出てこない。あれれ? 道はどんどん里を離れ山の中に入っていく。おかしいな?地図をチェック。だいぶ行き 過ぎている。Uターンして戻る。そうか、地図が古いから道路が新しく直進になっている のだな。西野々まで戻る。曲がるポイントがよくわからない。と、左へ入る道の脇に 「バカンス村」の看板が。これだ! 狭く暗い道を入っていく。こんな時間にこの道を走る奴はいないよなぁ。くねくねと 道はどんどん川に向かって降りていく。街灯もなく真っ暗だ。 やがて橋が現れた。亀見橋だ。 橋の手前に車を置く。駐車スペースがあるわけではないが、車はこない。橋の手前右に 大きな墓標のようなものが。なんだありゃ?薄気味悪いなぁ。しかし、よく見ると亀見橋 竣工記念碑だった。そこには長々と亀見橋の沿革が記されていた。 それによると、この地点は藤野町牧野と津久井町青野原を結ぶ交通上の要所として往古より 架橋の必要性に迫られていたらしい。そして橋が最初に架けられたのは今から約180年前の 寛政12年らしい。当時の橋は山梨県大月市にある日本三奇橋の一つ猿橋を基に構築された らしい。橋名は当時橋の下の岩場で遊ぶ亀を見て、その長寿にあやかり亀見橋としたとのこと。 その後明治23年、大正10年、昭和7年、昭和23年と4度か架け替えられ、最後は昭和58年に 架け替えられたらしい。 しかし、それほど重要な橋だったのであろうか。今や通る車もほとんどないように思える。 夏のこの時期、昼間ならばバカンス村に行く車が通るのかも。しかし、今は夜中。橋の周囲は 街灯もなく真っ暗だ。先ほど回った虹の大橋よりもこちらのほうがよっぽど心霊スポットっぽい。 橋の全景もうまく見渡せる角度がなく、橋の手前から反対側を写した。なお写真の光は車の ヘッドライトだ。これがなければ本当に真っ暗で何もわからない。 100選の碑も車の向きを変えながら周囲を探したが見つからなかった。この間、まったく車1台、 人一人通らない。橋の前に立っていると背中から生暖かい風が吹いてくる。うわぁ、もうやだよ こんなとこ。暗闇の中で一人がさごそする勇気もなく、橋を車で一往復し、その場を去った。 ちなみにバカンス村は橋を渡ってすぐのところに入り口があった。 橋からは国道413号、412号、129号とつないで、東名厚木ICから東名に乗り無事帰宅。