さて次のターゲットは、東名の山北の橋か、相模湖の弁天橋か。しかし雨が降っている ので東名はやばいだろう。ということで相模湖の近くの弁天橋に行くことにした。 ここも以前目の前まで行ってやめたところだ。 森の里から七沢温泉まで戻り、そこから北上し、宮ヶ瀬を目指す。この道は山の中を縫う道だ。 けっこう距離がある。雨も激しくなってきた。しかし、車がほとんど通らないのと、信号が ほとんどないため、思ったよりも短時間で宮ヶ瀬を通過。さらに国道412号に出て、三ヶ木。 相模湖方面に走り、桂橋手前からピクニックランドの裏側を走る道に入る。途中で車のラジオ から0時の時報が聞こえてきた。この道はずいぶんとさびしい。しばらく行くと集落が現れ、 さらに進むと弁天橋入り口に着いた。そこを右折して少し進むと駐車場があった。その脇から さらに車はいけそうな雰囲気でもあるが、やはり坂が急だし、道幅も狭いので駐車場に車を 停めて歩くことにした。 ここもやはり以前と違って、2人だし、今回は電灯もある。心強い。坂を下りて、左に曲がる。 うっ!やはり真っ暗だ。さらに降りていく。雨のせいで道の上に落ちている葉で足がとられやすい。 さらにここは急坂だ。一応舗装はされているが、電灯がなかったら全く前が見えない。しばらく 降りると、灯りが見えた。なんだろう。この下にはキャンプ場があるはず。さらに降りていくと 灯りの正体がわかった。公衆便所だった。便所の脇を通り抜けさらに進むと道の傾斜がなくなり、 直進する道がなくなった。あたりを照らすと、どうやら、少し広くなっているようだ。舗装されて いるのはここで終わり。しかし、ここから先に進む道がわからない。少し広くなっているこの 場所を端から照らしながら道をチェックする。右奥に道らしきものを発見。しかし、完全な山道 状態でしかも下っていっている。ここに革靴ではつるつる滑って転びそうだ。さらに他に道が ないか調べる。すると来た道からまっすぐいったところに階段を見つけた。当然そこは舗装されて ない。ここに違いない!降りていく。段差がけっこう高く、歩きづらい。階段はそれほど長くは 続かなかった。横には食器洗い場のようなところがあった。道は右に曲がった。真っ暗なので、 橋まであとどのくらいか見当もつかない。と、突然目の前に橋が現れた。なんだ、意外と近くだったな。 橋は吊橋だった。そのすぐ手前には100選の碑もちゃんとあった。橋の全景を写す。真っ暗なので 写るだろうかと不安に思いながらも何枚か写した。 撮影終了後、さっそく渡る。橋の表面は舗装がなされている。橋の上からは川面が見えた。 と、来た方向の木の上からバサッ!と何か音がした。獣だろうか。さらに橋を渡り、反対側に出た。 こちらには100選の碑はなかった。橋名プレートを撮影し、また橋を渡り返す。 さきほど音がした付近を用心しながら通過する。ここからは例の段差のある階段を登らなければ ならない。息がきれる。階段を登り終わると、今度は舗装された急坂だ。けっこう距離がある。 登っているうちに2人の息遣いがかなり激しくなる。まったく、この雨の夜中に何をしているのか。 車についたときは2人ともはぁはぁ、ぜいぜい言っていた。車に乗り込んでもしばらくは息を 整えるため、じっとしていた。 ここは真っ暗闇の中の橋であり、一人で行くにはかなりの勇気がいる。しかも、体力的にも運動 不足のおやじ達にはかなりきついものがある。かながわの橋100選めぐりの最難関と言っても 良いだろう。 この難関を無事クリアした後は、国道412号で厚木に出、そこから東名で帰った。